◆スティンガーグラス回避でさらに混迷…
ところが、数日後にスティンガーグラスも有馬記念への出馬投票を見送ることを馬主のエムズレーシングが発表。「現時点での管理体制での出走は難しいと判断し」という意味深な文言も含まれていた。藤岡佑介騎手を背に有馬記念出走を目指していたライラック陣営には寝耳に水のような状況になったが、これに関してSNSでは様々な意見が飛び交っていた。
「ルールはルール」
「陣営が知恵を絞った結果」
「一生に一度あるかどうかのグランプリに出走できるならやることはやって当然」
◆“裏技”のようなやり方に納得していないファンも
ルール的には何ら問題のない陣営の“高等テクニック”を褒めたたえる声がある一方で、“裏技”のようなやり方に納得していないファンも少なくない。「藤岡佑介騎手の最後の有馬記念騎乗が見たかった」
「ライラックに投票したファンの気持ちは?」
「ルールうんぬんじゃない、道徳の問題」
「ファン投票の意義が問われる大問題、ルールを変えるべきでは」
もちろん、競馬関係者であれば誰しも、自身の馬を有馬記念に出走させたいと思うだろう。勝つチャンスがあればなおさらだ。
それでもグランプリという特性上、ファン投票で3万票以上を獲得したライラックではなく、2000票前後かそれ以下だったとみられるスティンガーグラスが出走できてしまうことに納得できないファンがいても不思議ではないだろう。

