
1.福祉を支える仕事・職種
“福祉”の仕事とは
そもそも福祉とは“人々の幸福で安定した生活や、それを達成しようとすること”を意味します。すべての国民は個人として尊重され、生命・自由・幸福を追求する権利が保障されています。そのため人々の充足した生活を支える福祉の仕事は、高齢者向けや児童向け、障がい者向けなど幅広く存在します。
福祉の仕事には似た名前の職種が多い?
福祉の仕事は対象者の幅が広い分、似たような名前の職種が多く見られます。例えば生活相談員・生活支援員・支援相談員など。とくに間違えやすい次の8職種について、共通する点や異なる点を確認していきましょう。
- 生活相談員
- 支援相談員
- 生活支援員
- 職業指導員
- 相談支援専門員
- 児童指導員
- 児童発達支援管理責任者
- 放課後児童支援員
2.対象者から見る福祉の仕事
福祉の仕事は高齢者向け、児童向け、障がい者向けの3つに大きく分けることができます。

高齢者向けの福祉の仕事
高齢者向けの福祉の仕事は、高齢者の“その人らしい暮らし”を維持できるよう働きかけます。
身体介助や生活支援といった直接的な支援をおこなう介護職のほか、介護職をサポートしながら高齢者施設の利用者やその家族の相談窓口となる“生活相談員”、介護老人保健施設の利用者やその家族の相談窓口となる“支援相談員”といった職種があります。
児童向けの福祉の仕事
児童向けの福祉の仕事は、子どもを取り巻く環境に働きかけます。虐待やネグレクトといった家庭環境に問題を抱える児童を保護したり、共働き家庭等の小学生に対して遊びや生活の場を提供したり、子どもの病気や障がいに対する支援をおこないます。
例えば放課後児童クラブ(学童保育)*で小学生が安心して過ごせる場を提供する“放課後児童支援員”や、さまざまな事情から支援を必要とする児童の育成をサポートする“児童指導員”、“児童発達支援管理責任者”などの職種があります。
*児童福祉法に規定される放課後児童健全育成事業をおこなう場所のこと。学童保育、学童クラブ、児童クラブなどさまざまな呼び名があるが、この記事では放課後児童クラブとする障がいを持つ方向けの福祉の仕事
障がいを持つ方向けの福祉の仕事は、一人ひとりが望む生活を営めるよう働きかけます。一言に障がいと言っても、身体障害、知的障害、精神障害、難病などさまざまです。またそれぞれの障がいの中でも症状や状況は異なるため、提供する支援もさまざまです。
例えばグループホームなどで利用者の食事や入浴、排泄といった生活のサポートをおこなう“生活支援員”や、障がいを持つ方が就職するために必要なスキルを身につけるための支援をおこなう“職業指導員”といった職種があります。
また障がいを持つ方やその家族の相談に応じ、障害福祉サービスの利用をサポートする“相談支援専門員”という職種もあります。

