3.主任介護支援専門員に求められる能力は?
前提として、主任ケアマネジャーの主な業務は、ほかのケアマネジャーへのアドバイスやフォローアップを行うことです。
そのほか、以下のような活躍も期待されています。
- ケアマネジャーに対しての、技術・知識的な育成や指導
- ケアマネジャーが介護サービス計画書(ケアプラン)を作成する際、そのアドバイスや支援
- 地域のケアマネジャーの質の向上を図るための、会議や交流会の機会を設ける
- 地域の医療機関や行政との連携
このような業務内容から、主任ケアマネジャーにはケアマネジャーとしての十分な知識とスキル、そして経験が必須と言えます。また、新人ケアマネジャーの教育担当であったり、他の機関との連携を図ったりする役割も担います。そのため、互いの信頼関係を築くための「コミュニケーション能力」、業務を円滑に進行するための「マネジメント能力」、地域などから持ち込まれる困難なケースを解決するための「問題解決能力」など、総合的な能力を問われることがありそうです。主任ケアマネジャーとして活躍するためにも、専門職としての知識やスキルだけではなく、社会人としての基礎力もしっかりと身に着けていきたいですね。
4.主任介護支援専門員の活躍の場
主任ケアマネジャーの活躍の場は、居宅介護支援事業所、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設など、基本的にはケアマネジャーに馴染みのある事業所です。各事業所では、ケアマネジャーの指導や育成を行い、ケアプラン作成の助言なども行います。そして、さまざまな職種との連携や調整を図ることで、より適切で円滑なサービス提供へと導きます。
また、地域包括支援センターも主任ケアマネジャーの代表的な活躍の場。地域包括支援センターでは、予防ケアマネジメントや総合相談支援業務などを行います。広い視点からの継続したケアマネジメント支援を担うこの地域包括支援センターでは、主任ケアマネジャーを配置することが必須条件となっています。そのため、主任ケアマネジャーの資格を所有していることで、就職先を選ぶ際にはより幅広い選択肢から選ぶことが可能となります。
