障がいをもつ人にかかわる相談支援専門員
相談支援専門員の仕事とは、障がいをもつ人を対象とした相談業務です。障がい者や家族の相談にのりながら、福祉サービスの利用計画などを作成します。障がいをもつ人が自立して生活できるよう、悩みを聞いて現状解決への道筋を示すのです。扱う範囲は、保健、医療、福祉、就労、教育など、多くの分野にわたります。具体的な就職先は、相談支援事業所や自治体の相談窓口などです。
相談支援専門員になるには、障がい者の相談や介護などの実務経験と、相談支援従事者初任者研修の修了が義務づけられています。また、資格取得後も5年に1度の研修を受講しないと、資格がなくなってしまうという厳しい条件があります。
活躍の場は違っても共通する点は?
このように、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員は、似た名称でありながら、異なる職場で活躍しています。一方、共通する部分もあります。それは利用者の声に耳をかたむけながら、具体的なサービス提供につなげていくところです。さまざまな知識を駆使しながら、立場の異なる人々の調整役を担う職種であることは、3者に共通するところ。利用者が快適に過ごせて現場もスムーズに業務を遂行できる、そんな状態を実現するのは相談員の力量に左右されるといっても、過言ではありません。人と接するなかで、やりがいを感じられる仕事だといえるのではないでしょうか。

