手話通訳士になるにはどうしたらいい?
手話通訳士になるためには、厚生労働大臣の認定を受けた、社会福祉法人聴力障害者情報文化センター実施による手話通訳技能検定試験(手話通訳士試験)に合格する必要があります。検定試験は、学科試験および実技試験の二つが行われます。学科試験は障害者福祉や聴覚障害者に関する基礎知識、手話通訳のあり方、国語について、四肢択一方式で行われています。また、実技試験は音声による出題を手話で解答する方法と、手話による出題を音声で解答する方法で行われます。受験資格は20歳以上であることのみですが、2017年度の手話通訳技能検定試験の合格率は8.2%とかなりの難関です。
聴覚障害者の社会参加は拡大しており、手話通訳を必要とする人は増えていますが、手話通訳を担う人の数はまだまだ不足しています。聴覚等に障害を持つ人が安心して生活を送ることができるように、手話通訳士の資格やその重要性が社会に広く認知されていくことが望まれます。

