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臨床工学技士と臨床検査技師の違いは? 適性やダブルライセンスの取得方法を紹介

臨床工学技士と臨床検査技師の違いは? 適性やダブルライセンスの取得方法を紹介

臨床検査技師とは

臨床検査技師は、医師の指示のもとに、厚生労働省が定める検体検査や生理機能検査の臨床検査をおこなう人のことを指します。


検体検査は患者さんの血液や尿、喀痰(かくたん)、組織、細胞、体腔液などの検体を調べる業務で、検査の説明や採血、採取をおこない、精度の高い正しい検査結果を提供しています。


生理機能検査は、超音波検査、心電図検査、脳波検査、呼吸機能検査、聴力検査など多くの検査があり、患者さんの体から直接情報を医療機器で記録することで患者さんの状態を調べます。


さまざまな疾患の特定には詳しい検査を欠かすことができません。また、医師は検査技師による検査結果をもとに治療方針の決定や診断をおこないますので、臨床検査技師がおこなう業務は重要な仕事といえます。


(参考)
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会「臨床検査技師の紹介」

勤務先・勤務時間・年収の違い

臨床工学技士と臨床検査技師の仕事は、医療者にも混同されがちですが、それぞれ医療チームの一員とし専門性を活かして働いています。


では、働き方にどのような違いがあるのでしょうか?勤務先の違いや勤務時間、給与の違いを見ていきましょう。


臨床工学技士の勤務先・勤務時間・年収

臨床工学技士は、病院や透析クリニックなどが主な勤務先で医療機器メーカーや治験コーディネーター(CRC)としての働き方も注目を集めています。


正職員の基本的な就業時間は8時間です。病院勤務で、手術室や心臓カテーテル室、ICUなどの業務に従事する臨床工学技士の場合は、当直やオンコールと呼ばれる待機を受け持つのも臨床工学技士の働き方の特徴です。


病院の場合は、日勤のフルタイム勤務が主で、当番制で待機や当直を受け持ちます。透析クリニックの場合は、残業や遅番はありますが当直やオンコールはありません。


臨床工学技士の平均年収は約400万円といわれています。


厚生労働省が毎年発表する「賃金構造基本統計調査」の同じ医療職である看護師と比較すると、看護師は約453万円となり、平均年収に若干の開きがあることがわかります。これは、看護師は臨床工学技士に比べると夜勤が多いことなどが理由に挙げられます。


臨床検査技師の勤務先・勤務時間・年収

臨床検査技師は、臨床工学技士と同じく病院やクリニックが主な勤務先です。臨床検査技師がおこなう検体検査や、エコーや心電図検査などの生理機能検査は、診療科に関係なくおこなわれますので、検診センターや臨床検査センターといった施設も勤務先になります。


その他に、臨床工学技士と同様に、医療機器メーカーや治験コーディネーター(CRC)としても働いています。


正職員の基本的な就業時間は8時間です。病院で働く臨床検査技師は、急患対応がある病院では夜勤や当番制でオンコールを受け持ちます。また入院患者さんがいる場合は休日出勤になる場合もあります。


クリニックや検診センターは臨床工学技士と同じくオンコールや夜勤はありません。検査センターの場合は、24時間稼働のセンターであればシフト制になるため夜勤もあります。


臨床検査技師の平均年収は約400万円といわれており、臨床工学技士とほぼ同額になっています。


臨床工学技士と同じく、厚生労働省が毎年発表する「賃金構造基本統計調査」の同じ医療職である放射線技師と比較すると、放射線技師は約490万円となり、平均年収に若干の開きがあることがわかります。これも、放射線技師のほうが夜勤が多いことなどが理由に挙げられます。

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