画像はイメージ( Daniel / Flickr )
ハイキングを楽しんでいた大学生グループがクマに襲われる事故が発生しました。
世界の動物被害を紹介するYouTubeチャンネル「FIERCE」および、イギリスメディア「BBC」がその詳細を伝えています。
大学生がクマに襲われる
当時、22歳だったダルシュ・パテルさんは大学の友人4人とともに、ニュージャージー州のアプシャワ保護区にハイキングに出かけました。
ところが森の中から賑やかな彼らの声を聞きつけたのは、お腹を空かせた1頭のクマでした。
クマが木々の隙間から様子を伺っていると、ダルシュさんらもその気配に気が付き、物珍しさからクマの写真を撮り始めたといいます。
当初は大人しかったクマでしたが、彼らがその場を去ろうとするとクマもゆっくりと後をつけてきたそうです。
彼らは歩く速度を徐々に速めながら逃げ切ろうとしますが、クマもどんどん距離を縮めてきます。
銃器もクマよけスプレーも持っていなかった彼らはついにパニックに。
誰かが「逃げろ!」と叫びそれぞれが別方向に散らばると、クマは全速力でダルシュさんを追いかけました。
地面に押し倒しダルシュさんは約135kgの下敷きになると同時に、クマは彼の肉を噛んで引き裂きます。
さらに体に噛みついたまま頭を左右に揺さぶり、辺りは一面血の海と化しました。
逃げ切った友人らはただちに救助隊を要請し、捜索を開始してから2時間後に息絶えた状態のダルシュさんを発見。
クマは遺体を守るように威嚇してきたため、警官らがクマに発砲し射殺しました。
ダルシュさんの遺体は首に致命傷を負っていたほか、遺体の一部は食べられていたということです。
たった一人、孤独のなかで亡くなっていったダルシュさんに対し、世間からは「ご冥福をお祈りいたします」「かなり怖かったでしょう」「どれほど苦しんで亡くなったことか…」といった悲痛の声が。
ほかにも「クマから逃げようとしたら絶対にだめ」「なぜ身を守るアイテムを誰一人持っていなかったのか」「自然を甘く見ている」「呑気に写真撮影するのが理解できない」など、批判の声も寄せられています。
