栄養教諭になるために必要な免許は?
栄養教諭になるためには「栄養教諭普通免許状」の取得が必要になります。「栄養教諭普通免許状」には「1.専修免許状」「2.一種免許状」「3.二種免許状」の3種類があります。それぞれの免許状を取得するためにはどのような過程を踏めばいいのか。1つずつ見ていきましょう。
1.専修免許状
専修免許状の取得には管理栄養士免許が必要です。管理栄養士免許を取得した後、大学院の修士課程を修了することで、栄養教諭専修免許状が取得できます。
2.一種免許状
一種免許状の取得には「管理栄養士免許」または「管理栄養士養成課程修了」と「栄養士免許」が必要です。大学在学中に指定された栄養や教職に関する科目の単位数を修得することで、栄養教諭一種免許状が取得できます。
3.二種免許状
二種免許状の取得には、栄養士免許が必要です。短期大学在学中に、指定された栄養や教職に関する科目の単位数を修得することで、栄養教諭二種免許状が取得できます。また現在、学校栄養職員として勤務している場合には、栄養教諭免許状(一種免許状または二種免許状)を取得するための特例があります。この特例は、教諭免許または養護教諭免許取得の有無によって、栄養教諭免許状を取得するための履修科目の条件が違ってきます。
<教諭免許 or 養護教諭免許を取得している場合>
・学校栄養職員としての勤務経験に関わらず、大学や短期大学で、栄養に関する科目の単位数の取得が必要。
<教諭免許 or 養護教諭免許を取得していない場合>
・学校栄養職員として3年以上の勤務経験が必要。
・大学や短期大学で栄養と教職に関する科目の単位数の取得が必要。
栄養教諭の就業人数は、全国でどのくらいか?
文部科学省の調査によると、栄養教諭が制度化された平成17年度には、全国の栄養教諭の就業人数は34名であったところ、平成27年度には5,356名になりました。
栄養教諭はすべての小中学校への配置が義務づけられているわけではなく、各都道府県教育委員会の判断によって、各学校に配置されています。
児童・生徒の食生活を取り巻く環境の変化に対応できるように、文部科学省でも、学校での栄養や食事の教育・指導により力を入れるようになりました。
今後の学校教育において、栄養教諭は児童・生徒の成長・発達を支える仕事として、ますます注目される職種になってくるのではないでしょうか。

