5.健康運動指導士になる方法
健康運動指導士の資格は、認定試験に合格すれば取得することができます。ただし、認定試験は誰でも受けられるものではありません。認定試験を受けるためには、以下いずれかのルートを通る必要があります。
健康運動指導士認定試験の受験ルート
- (1)4年制体育系大学の卒業(見込)者、医療系の資格保有者の場合:健康運動指導士養成講習会を修了する
- (2)上記の資格や学歴がない場合:健康運動指導士養成校へ入校し養成講座を修了する
なお、健康運動指導士の資格取得後は、5年ごとの登録更新が必要となります。
(1)健康運動指導士養成講習会を受講する
前述の「健康運動指導士養成講習会」は、保有している資格や学歴によって、講座の取得単位に違いがあります。
| 保有資格/学歴 | 必要単位数 |
|---|---|
| 歯科医師、看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師 かつ4年制大学以上の卒業者 | 104単位 |
| 医師、保健師、管理栄養士 | 70単位 |
| 4年制体育系大学(教育学部体育学系を含む)の卒業者(見込みを含む) | 51単位 |
| 健康運動実践指導者、スポーツプログラマー、アスレティックトレーナー、フィットネストレーナー、GFIエグザミナー、GFIディレクター | 40単位 |
詳しい受講要項については、健康・体力づくり事業財団の「健康運動指導士養成講習会開催要領」をご確認ください。
(2)健康運動指導士養成校へ入校する
受験資格となる保有資格や学歴がなくても、健康運動指導士の養成校に入校しカリキュラムを修了することで受験資格を得ることができます。
取得可能な養成校は全国各地にあり、現在71校が認定されています。なかには栄養士や管理栄養士の養成学校で健康運動指導士の受験資格を得ることができる指定校もあるため、いろいろな可能性を考えて学ぶ場所を選択する際の参考にしてみてください。詳細は健康・体力づくり事業財団の健康運動指導士養成校のご紹介で確認できます。
・認定試験の概要
健康運動指導士認定試験は、毎年3月頃・9月頃に年2回おこなわれます。
2020年に実施された「第145回健康運動指導士認定試験」の全体の合格率は、57.2%でした。
6.社会を支える「健康運動指導士」を目指して
高齢化が進んでいる現代人において、これからはシルバー世代も「運動による健康維持」を考える人が増えるでしょう。それにともない、健康運動指導士の活躍の場も増えてくることが予測されます。
また、介護職や看護職の方が資格を取得することで、利用者に対してさまざまな角度からケアをおこなうことができるようになります。自身も体を動かすことが得意で、人とのコミュニケーションを取ることが好きな人には、きっと役立つ資格になることでしょう。
(参考)公益財団法人健康・体力づくり事業財団

