いつまでも輝く女性に ranune
お金は“人並み以上”あるのに…28歳会社員、婚活であえなく撃沈。早々と「資産1,100万円」を実現も“堅実な生活”が裏目に出たワケ

お金は“人並み以上”あるのに…28歳会社員、婚活であえなく撃沈。早々と「資産1,100万円」を実現も“堅実な生活”が裏目に出たワケ

年収400万円ながら、徹底した節約と投資で資産を築いた会社員Aさん。しかし、婚活という勝負の場面で、彼の生活が思わぬ結果を招くことに……見ていきましょう。

努力と工夫で「金融資産1,100万円」を築いた28歳会社員

都内のIT企業に勤めるAさん(28歳・仮名)は、会社から3駅の距離にあるワンルームのマンションで一人暮らしをしています。

年収は約400万円、家賃補助付き。高収入ではありませんが、社会人になってから6年間、徹底した支出管理を続け、コロナ禍で支出が激減した時期もあったことから、金融資産は1,100万円に到達しました。

「ちょっと下調べするだけで、同じものが半額で買えたりする。休日は基本的に暇なので、株主優待券で食事を食べに行ったり、安いアイテムがないかリサイクルショップをのぞいたり。『いかに得できるか』『お金を使わずに楽しめるか』を考えるのが好きなんです」

ポイント還元率の高い決済ルートを調べ、貯めたお金は投資信託の積立や株式投資へ。彼の生活は合理性で隙なく組み立てられていました。

そんなAさんの次なる目標は、プライベートの充実。結婚を最終目標にマッチングアプリを利用し始め、同い年の事務職の女性と出会いました。女性は落ち着いた雰囲気で話しやすく、初回のカフェデートは穏やかな時間だったといいます。

続く2回目はイタリアンのランチ。Aさんなりに背伸びをした店選びでした。会話はなごやかでしたが、店選びの話をきっかけに流れは変わっていきました。

そこで、Aさんは「やってしまった」とうなだれます。

「堅実な生活」のはずが…悲しい結末

「僕は外食は株主優待が使える店に行くことがほとんど。だから、この店は同僚に教えてもらったんです」

そう語るAさんに対して、女性が「私も節約を頑張っている。優待も興味あります」と返したため、つい勢いがついてしまったといいます。

日用品や食材も株主優待で色々もらっていること、業務用スーパーで食材を買い、毎週末に作り置きしていること、洋服はリサイクルショップを愛用していること……工夫をしていると話すAさんに対して、女性はにこやかな反応でした。

ところが、「ムダが嫌い」「いかにポイントを貯められるかが勝負」「不要になった物はすぐにフリマアプリで売る」という話から、「最近では物を安く仕入れて売って、副収入を得ている」と伝えると、リアクションが薄くなり、表情も暗くなったように感じました。

「副収入があることは、給料据え置きの時代に強い武器じゃないですか。でも、彼女は“転売ヤー”だと嫌な印象を持ったのかもしれない。節約の話も行き過ぎたのかも……」

堅実アピールにはつながらず、“ケチな生活をしている”印象が残ってしまったのではないかと振り返ります。また、自分の“売り”である資産については「貯金もしっかりしていると言ったものの、反応は薄かった。マイナスが大きすぎたのかな(苦笑)」。

その後、LINEの返信はなくなり、やり取りは途絶えました。クリスマスの予定は、例年通り仕事だけとのこと。

「自分にとってはこれが自然な生き方ですし、お金のためはもちろんですが、単純に楽しい。ですが、これを理解してくれというのは難しいのかもしれません」

節約も資産形成も、Aさんにとっては努力の成果であり、ある意味では趣味の一つです。けれど、それを初期段階の恋愛に持ち込みすぎたことが、裏目に出たのかもしれません。28歳、資産は順調。次の課題は「数字に出ないもの」との向き合い方なのかもしれません。

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