韓国メディア「スターニュース」(ウェブ版)が2025年12月24日、大リーグのサンディエゴ・パドレスに入団したソン・ソンムン内野手(29)の特集記事を公開し、契約内容に危機感を示した。

「2月から始まるオープン戦がより重要に」
ソンは今オフ、韓国プロ野球(KBO)リーグからポスティングシステムを利用してサンディエゴ・パドレスに入団。米メディアによると、4年総額1500万ドル(約23億5500万円)の契約を結んだという。
パドレスとの契約を終えたソンは、23日に米国から韓国に帰国した。仁川国際空港で取材対応し、契約にマイナー拒否権がないことを明かしたという。
ソンが結んだ契約に関して、「スターニュース」は「パドレスのソン・ソンムン、大リーグ開幕ロースター入りの可能性もあるが、マイナーリーグ拒否権なし」などのタイトルで記事を公開した。
記事では「ソン・ソンムンの当面の目標は、大リーグ開幕ロースター入りとなる見込みだ。契約規模などから見て、パドレスはソン・ソンムンにすぐに先発の座を与えることはなさそうだ。ロースター入りが保証されていない状況下で、状態が思わしくない場合には、マイナーリーグでかなり長い時間を過ごす可能性もある」と指摘し、こう続けた。
「2月から始まるオープン戦がより重要になった。ソン・ソンムンがオープン戦で好印象を与えれば、ロースター登録時期がさらに早まる可能性があるが、当面の役割は、控え内野手となる見込みだ。ドジャースのキム・ヘソンと似た役割となる。キム・ヘソンも昨年大リーグの舞台を踏んだ後、当初は開幕ロースターに選ばれなかったが、5月初旬に大リーグのロースター入りを果たした」
「どのチームに行っても競争するのは当然のこと」
KBOリーグのキウム・ヒーローズでプレーしたソンは、ドジャースのキム・ヘソン内野手(26)の元同僚だ。身長182センチ、体重85キロの右投げ左打ちの内野手で、ポジションは主にサードを守ってきた。
昨シーズンは142試合に出場し、打率.340、19本塁打、104打点、21盗塁、出塁率と長打率を合わせたOPSは.927だった。今シーズンは、144試合に出場し、打率.315、26本塁打、90打点、OPS.917を記録した。
韓国代表として国際舞台でプレーした経験もあり、11月に東京ドームで行われた日韓戦では、本塁打を放ち存在を示した。
ソンは米国で迎える来シーズンに向け、「アメリカは本当に最高の舞台。どのチームに行っても競争するのは当然のことだと思う。韓国もアメリカも同じ。どのチームにも優秀な選手は多い。今、私がその場で競争し、良い姿を見せるのが重要だ」などと意気込みを語ったという。