3. 福祉住環境コーディネーターにできること
住宅改修・新築など住環境のアドバイス
ケアマネジャーなど利用者の状態を把握している専門職と連携しながら、住宅改修や新築のアドバイスをします。住宅改修の例としては廊下と部屋の段差をなくす、手すりをつける、ドアノブを回して押し開ける開き戸から、扉をスライドして開閉する引き戸に交換するなどが挙げられます。
また、福祉住環境コーディネーター2級以上を持っていれば、住宅改修費支給*の申請に必要な理由書を作成することができます。
*要支援者・要介護者が住宅改修をする際に、改修費の9割相当額が償還払いで支給される制度(※支給対象となる住宅改修の種類や、支給限度基準額の規定あり)そのため、高齢者や障がい者向けの住宅改修に対応できるよう、福祉住環境コーディネーターの資格を取得する建築士もいます。
福祉用具など日常的に使う用具のアドバイス
住まいだけでなく、福祉用具や介護用具といった日常的に使う道具のアドバイスもおこないます。利用者の身体の状態や日常生活の状況に合わせて、数多くある用具の情報を提供したり、選定をサポートしたりします。
福祉用具に関する専門職には福祉用具専門相談員がありますが、キャリアアップのために福祉住環境コーディネーターを取得するケースもあります。
ジョブメドレーに掲載されている求人の例
- 勤務先:福祉用具貸与事業所
- 募集職種:福祉用具専門相談員
- 応募要件
- 普通自動車運転免許(AT限定可)
- 福祉用具専門相談員
- 入職後1年以内に福祉住環境コーディネーター資格2級以上が必要
- 仕事内容
- 介護保険外での福祉用具貸与及び販売
- 介護保険利用中心の住宅改修(手すり工事など)の受付、書類作成
- 個別援助計画の作成及びモニタリング
- 給与:月給 25万5,000円〜30万円
*20時間分の固定残業代 35,000円~45,000円を含む
*時間外労働の有無に関わらず20時間分の固定残業代を支給し、超過分は別途支給
4. 福祉住環境コーディネーターの将来性
「住み慣れた自宅で暮らしたい」「自立した生活を送りたい」というニーズの高まりから、高齢者や障がい者またはその家族の間で、住宅の改修を検討する人が増えています。実際、2018年度における介護保険制度を利用した住宅改修件数は46万件にのぼりました(参考:厚生労働省)。包括的なケアが重視される中で、医療・福祉・建築の専門職と利用者の仲介役として、福祉住環境コーディネーターの活躍が期待されます。
医療・福祉・建築関係の求人では、福祉住環境コーディネーター資格を歓迎しているものがあります。すでに医療・福祉・建築の資格を持っている方は、今後のキャリアアップとして検討してみてはいかがでしょうか。
参考
- [編・著]芳村幸司[監修]NPO法人ゆにばっぷ『こんなにおもしろい福祉住環境コーディネーターの仕事』中央経済社(2005年)

