3.認知症介護基礎研修を受講するには
受講方法は自治体によって異なる
研修の受講方法は各自治体によって異なりますが、オンライン上でおこなうeラーニング、または対面でおこなう集合型研修が主流です。勤務先もしくはお住まいの自治体の案内を確認してみてください。
- eラーニング
- 集合型研修(オンライン配信も含む)
- eラーニング+集合型研修の複合型 など
受講時間
eラーニングの場合、動画の視聴時間は約150分です。これに確認テストの解答時間が別途かかります。
集合型研修の場合、講義3時間+演習3時間の6時間程度のため、一日で修了します。
受講費用
受講費用も自治体により異なりますが、無料〜5,000円程度のところが多いようです。
支払いは受講者本人か事業所のどちらが負担するかは勤務先の判断となるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
カリキュラム
一例として、多くの自治体で採用しているeラーニング研修のカリキュラムを紹介します。
| 内容 | 視聴時間 | |
|---|---|---|
| 序章 | 認知症を取り巻く現状 わが国の認知症施策の動向(認知症施策推進大綱の概要) | 約10分 |
| 1章 | 認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方
| 約25分 |
| 2章 | 認知症の定義と原因疾患
| 約20分 |
| 3章 | 認知症の中核症状と行動・心理症状の理解
| 約30分 |
| 4章 | 認知症ケアの基礎技術
| 約60分 |
| 合計 | 約150分 |
序章は動画視聴のみ。1〜4章は動画で学習したあと、復習問題、確認テストを章ごとにおこない、確認テストに合格すると次の章へ進みます。4章すべてに合格すると、修了証書が発行されます。
4.今後も需要が増す認知症介護の基礎を習得しよう
内閣府が2017年に発表した高齢社会白書によると、2012年の認知症患者数は65歳以上の高齢者の約7人に1人でした。さらに2025年には約5人に1人、2060年には約3人に1人が発症すると推計されており、今後もますます認知症ケアは重要になっていきます。
とくに無資格や未経験で介護の仕事を始める人は、認知症の人との接し方に迷いや不安を覚える人が多く、その結果トラブルに至った事例もあります。認知症の特徴や適切な接し方を学ぶことは介護職にとって必要不可欠。基礎をしっかり身につけて、今後の業務に活かしましょう。
参考
- 認知症介護情報ネットワーク
- 認知症介護基礎研修 eラーニングのご案内
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