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歯科衛生士の給料は安い?平均年収・月収・賞与を都道府県別、職場別に解説

歯科衛生士の給料は安い?平均年収・月収・賞与を都道府県別、職場別に解説

3.職場別の給料相場

歯科衛生士が活躍する場は多岐にわたります。勤務先別の正職員の年収相場は以下のとおりです。

職場別 歯科衛生士の年収相場
公益社団法人日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より作成

診療所と行政は130万円以上300万円未満、その他の勤務先では300万円から400万円未満の割合が最も多いという結果でした。

行政における収入は各割合に大きな差がないことから、就職後に年齢や階級などに応じて段階的に昇給していると予測できます。

また、障害者歯科診療所等の賃金は、ほかの勤務先に比べて400万円以上500万円未満の割合が多いのが特徴です。配慮を必要とする患者を対象にしていることから、スキルや知識が求められ、その分給料として反映されていると考えられます。

職場別 歯科衛生士の時給相場
公益社団法人日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より作成

時給では診療所と病院・大学病院が1,300円以上1,500円未満が最多となっており、行政、介護保険施設等では1,100円以上1,300円未満が多いという結果でした。いずれの勤務先も時給1,500円未満が7割近くを占めているのが特徴です。

4.年齢別の給料相場

年齢別歯科衛生士の月収相場
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より作成

年齢別の給料相場を見てみると、月収が最も高いのは60〜64歳でした。一方、ライフイベントによる退職や時短勤務への切り替えなどが考えられる30〜34歳では、一時的に給料が下がっているようです。

年齢別歯科衛生士の年収相場
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より作成

年収では40〜44歳が最も高く468万2,000円です。同年代は、経験を重ねてきたことで、現場のリーダーや管理職などを任されることも多いため、役職手当などが給料に反映されていると考えられます。

歯科衛生士の年収は年齢に応じて一貫して増え続けるわけではありません。「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によると、退職理由で最も多かったのは「出産・育児(12.4%)」となっており、「結婚(8.4%)」「家族の事情(6.1%)」と続きます。これらが発生しやすい年代でライフイベントを理由とした退職が起き、年収の伸び悩みにつながっているといえます。

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