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専門看護師とは? 種類や役割、認定看護師との違いを知ろう

専門看護師とは? 種類や役割、認定看護師との違いを知ろう

3.専門看護師になるには?

修士かつ実務経験5年以上で試験に合格する

専門看護師になるには

専門看護師の受験資格

専門看護師の認定審査(試験)は、例年10月に実施されます。

専門看護師の受験資格

  • 日本の看護師免許を持っている
  • 看護系大学大学院修士課程で専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得、修了している
  • 実務経験が通算5年以上、うち3年以上は専門看護分野の実務経験があること

専門看護師の教育機関は2023年時点では107大学院・327課程が対象となっています。看護専門分野では専門看護師の6つの役割(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)の観点に基づく看護を経験している必要があります。また、離職中でも受験は可能ですが、勤務形態にかかわらず現職であることが望ましいとされています。

専門看護師の出願の流れ

出願(資格認定審査の申請)は「資格認定制度 審査・申請システム」に登録し、6〜7月にオンライン・郵送でおこないます。7月からは同システム内で過去問題のダウンロードができるようになります。

やること時期詳細・書類
審査申請
(オンライン)
6月中旬
〜下旬
(1)「資格認定制度 審査・申請システム」に登録・入力
(2)オンラインでの提出書類
・看護師免許証(カラーコピー)
・履歴書・履修単位自己申告書
審査料の振込6月中旬
〜下旬
申請システムに登録したメール宛に届く「審査申請受理/振込口座の案内」に従い、審査料(税込5万1,700円)を期日までに振り込む
審査書類提出
(郵送)
6月中旬
〜7月上旬
申請システムから様式をダウンロードし、必要な書類を揃えて郵送する(期日の当日消印有効)
〈主な必要書類〉
・認定審査 審査書類 確認用紙
・修士課程の修了証書の写し
・専門看護師教育課程基準単位取得証明書
・勤務証明書
など
※必須の書類のほか、教育要件、再受験の場合など受験者の状況により提出書類が細かく異なります。申請時は必ずその年の試験案内をよく確認しましょう

合格後の申請手続き・更新方法 

新規受験の場合

専門看護師の合格発表は、例年12月上旬です。合格基準は140点以上/200点満点となっており、「資格認定制度 審査・申請システム」上で合否を確認できます。

やること時期詳細・書類
合否の確認12月中旬
(発表日以降)
(1)「資格認定制度 審査・申請システム」にログイン
(2)申請状況一覧で合否を確認する
認定料の振込翌1月上旬まで指定された期限までに、認定料(税込5万1,700円)を審査料と同じ口座に振り込む
情報公開の設定認定料の振込確認後認定料の振込確認完了後に送られてくるメールを確認し、氏名・施設名を日本看護協会ホームページ上で公開するかどうかの設定をおこなう

合格すると、12月下旬時点の登録情報で「認定証」「認定証カード」「専門看護師徽章」が送られてきますので大切に保管しましょう。

認定更新の場合

専門看護師は、合格後5年ごとに更新審査を受けなければ失効してしまいます。要件と申請の流れは以下のとおりです。

専門看護師 更新審査の申請資格

  • 日本の看護師免許を持っている
  • 専門看護師である(申請時)
  • 過去5年間で、看護実践時間2,000時間以上、研究実績・研究業績合わせて100点以上

なお、「資格認定制度 審査・申請システム」で点数を登録することができますので、専門看護師合格後は定期的に記録しておくとよいでしょう。

やること時期詳細・書類
審査申請 7月末〜
8月中旬
(1)「資格認定制度 審査・申請システム」にログイン
(2)専門看護師の認定更新から審査を申請する
審査料の振込7月末〜
8月中旬
申請システムに登録したメール宛に届く「審査申請受理/振込口座の案内」に従い、審査料(税込3万800円)を期日までに振り込む
審査書類提出
(オンライン・郵送)
7月末〜
8月下旬
〈オンラインの審査書類〉
・実践報告書 ※1回目の更新のみ
・研修実績および研究業績等申告表
〈郵送の審査書類〉
日本看護協会ホームページから様式をダウンロードのうえ、必要な書類を揃えて郵送する(期日の当日消印有効)
・認定更新審査 審査書類確認用紙
・実践時間証明書
・研究実績および研究業績申告表(オンラインの画面を出力)
・学会やプログラムの参加証明など ※該当者のみ

認定更新の合否発表も新規の受験と同じく12月中旬です。以降、認定料(2万900円)の振込、情報公開の設定、認定証の受領の流れも初回の認定と同様です。

専門看護師になるためにかかる費用

専門看護師になるための費用は、修士課程2年の学費300万円程度と、審査料・認定料の合計10万3,400円です。大学院により学費は異なりますが、およそ350万円程度かかると考えてよいでしょう。

決して軽くない費用ですが、専門看護師を目指す人が利用することのできる、公益財団の助成金や都道府県の看護師等修学資金貸与事業(例:東京都)などもあります。

4.専門看護師になるメリット

高い専門性を客観的に示すことができる

専門分野のスペシャリストである専門看護師になることで、看護技術・知識レベルの高さを客観的に示すことができます。修了した専門分野によって、専門病院や介護福祉施設、在宅医療など一定の病状や患者に特化した職場で重宝されることもあるでしょう。

資格手当があると給料が上がる

「専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書によると、専門看護師の資格手当がある職場は34.1%で、毎月手当が支払われる場合の平均額は1万1,279円でした。また、まれではありますが賞与時の手当や、資格取得時の一時金が支払われるケースもあるようです。

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