いつまでも輝く女性に ranune
認知症の女性は、同居している夫の死に気づかず…特殊清掃業者が明かす「苦労した現場」――大反響セレクション

認知症の女性は、同居している夫の死に気づかず…特殊清掃業者が明かす「苦労した現場」――大反響セレクション

◆ひとりで暮らす家族には定期的な連絡を

放置された現場
 近年は「老老介護」が増えてきて、このようなケースが少しずつ増えてきている。

「老老介護で、奥さんが先に亡くなって、追うような形で旦那さんがすぐに亡くなって、特殊清掃に入らなきゃいけなくなる現場も増えてきましたね。そういう現場もDNA鑑定が入ることがあるので、なかなか作業が進まないことがあります」

 なるべく遺体が腐敗せず、DNA鑑定をするような事態にならないようにするにはどうしたらいいのか。

「ひとりで離れて暮らす家族には定期的に電話をして声を聞くなど連絡をするのが大事ですよね。ちょっとでも様子がおかしいことがあったら病院に連れて行ったり、何かあったらすぐに気付けるような状態にしておくしかないです。足を引きずっていたとか、元気がなかったとか、ちょっとした異変が孤独死につながることって多いので。訪問介護などのシステムが進んできているので、そのような行政サービスを利用するのもとても大事なことだと思います」

<取材・文/山崎尚哉>

【特殊清掃王すーさん】
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
配信元: 日刊SPA!

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