◆生真面目男性の悲劇と教訓
吉岡さんは、概ね荷物を守る任務を果たしたものの、座席で過ごした時間の大半を拘束され、駅弁の余韻も消え、尿意との戦いで消耗してしまったそうです。「仕事の出張とはいえ、まさかこんなに身動きが取れない時間を過ごすことになるとは……。ある意味、人生で一番辛い新幹線移動でした」と語ります。
周囲の乗客も、女性が席を離れたことに気づいていたらしく、席に戻ってきた女性を白い目で見ていたそうです。吉岡さんの生真面目さが、思わぬ悲劇を招いた大阪出張でした。

<TEXT/八木正規>
【八木正規】
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営

