なぜ「安全・確実・高利回り」が実現できないのか

なぜ、「安全・確実・高利回り」はうまくいかないのでしょうか。
「元本割れリスクがあるが高利回りを狙う」商品はたくさん存在します。「安全・確実ではないが高利回り」というものです。
一般的な株式投資はまさにこれです。高い利回りを狙おうとすると、どうしても不確実性を伴う必要があるのです。言い換えれば不確実性を受け入れることで、高い利回りを確保するチャンスが得られます。
逆に「安全確実だけど、低利回り」という金融商品もあります。代表例は銀行預金です。融資先の評価をしてお金を貸す手間ひまを銀行に任せていること、またうまくお金が戻ってこない可能性もあることなどを織り込むと、個人の手元に残る利回りは直接投資をするより低くならざるを得ません。その代わり元本割れしない約束を得ることができます。個別企業に株式投資をしていると株価が大きく下がることがありますが、預金にはないわけです。
「安全・確実」と「高利回り」というのは原則として同居が困難です。自社の金融商品の独自性や優位性をたくさん並べて、その不可能を可能にするような説明をしていたとしても、基本的には信じてはいけないと思います。
説明資料もよくよくみると「安全・確実・高利回りを必ず約束はしていない」ということがありますが、まっとうな投資信託であれば、正直に、はっきりと、元本割れの可能性を説明しています。
これから、どんな商品に出会った時も、資料や説明において「安全・確実・高利回り」を強調する金融商品には注意が必要だということを覚えておいてください。
ネット広告にも、十分にご注意を!

ところで、こうした話をすると「そういうの、最近ネットの広告やショート動画で見ました」と言う人がたくさんいます。
株や金融商品について確実に儲かるという情報が、SNSの広告や最近流行のショート動画で配信されていることがあります。
残念なことに、金融商品や株に関するSNS広告やショート動画のほとんどが、詐欺に近い状態となっています。真っ当な金融機関の名前や著名な投資家の名前を騙って、数日しか表示されない広告を発信、数千人に1人騙せればいい、位のつもりで不正な発信を行っています。
金融機関が行っている適切な広告もあるのですが、埋もれてしまっており、また混同されてしまう憂慮すべき事態です。
こちらも無料で確実に、高利回りを得られる投資情報を得られると考えないことです。「○日後には倍になる株をあなたにだけ教えます」のようなうたい文句でSNSのグループに誘導、会話をする中で入金を誘導するようなので、騙されないようにしてください。
