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「アニメ業界」はバブル崩壊した「モバイルゲーム業界」の二の舞に?「労働環境の改善」の裏で進む、見逃せない構造変化

「アニメ業界」はバブル崩壊した「モバイルゲーム業界」の二の舞に?「労働環境の改善」の裏で進む、見逃せない構造変化

◆東映アニメーションは「5年で700億円の投資」

 東映アニメーションが、フラッグシップ作品に高めるべく、様々な企画を展開すると意欲的な発言をしたアニメに「ガールズバンドクライ」があります。テレビ放送は2024年4月ですが、長期に渡って根強いファンに支持され、今年9月23日に武道館ライブを行いました。

 この公演の1万2000枚のチケットは完売し、大盛況の末に終了。総集編映画が公開され、完全新作映画の制作も決定しています。

 アニメはフルCGで作られており、演奏シーンはプロのバンド演奏をモーションキャプチャーで記録。ギターのコードを正確に抑えるなど、凄まじいまでの労働量が投下されました。SNSでは1話で億単位の資金を投じたなどとも噂されています。

 しかも、このアニメは声優がバンド演奏を行っており、2021年にオーディションを開催。バンド作りから始めるという長期プロジェクトで、相当な手間をかけました。

 結果としてDVDは累計で10万規模に達したと複数メディアで報じられ、武道館ライブ、総集編と新作映画の公開が決まるなど、見事なヒットIPとなりました。海外でも人気を博し、2025年8月に台湾ライブを行っています。

 東映アニメーションはIPを創出するため、戦略的な投資を行ってきました。2031年3月期を最終年度とする中期経営計画では、5年で700億円程度の作品投資の計画を発表しています。つまり、力強いアニメ需要に応えるようにして、企業が大規模な投資を行っているのです。

◆スタジオジブリが大規模なリストラを実施したワケ

 一方、アニメ作品の大型化は諸刃の剣とも言えます。かつてのスタジオジブリが、これによって苦境に立たされました。

 ジブリは「もののけ姫」から多額の製作費をかけるようになり、「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」のようなメガヒットに恵まれているうちはよかったものの、50億円以上の製作費を投じた2013年公開の「かぐや姫の物語」は興行収入が30億円に届きませんでした。

 2014年にジブリは制作部門を解体、大規模なリストラを実施しました。これ以降はプロジェクトごとに人を集める方式をとるようになります。

 そしてこのころはアニメ不況とも言える時代でした。販売用DVDは2005年を境に低迷しはじめ、レンタルも緩やかに縮小。2014年ごろからは販売、レンタルともに市場が縮小していたのです。


配信元: 日刊SPA!

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