「The SG Club」が東京にもたらす新たなカルチャー

個性の異なるガズル&シップという2フロアのほか、エスジー・クラブにはさらなるスペシャルなフロアも。メインエントランス脇の階段は、2Fの「セイバー(Savor)」もしくは3Fの「サンガイ(Sangai)」へと続いていく。

前者は、会員制のシガーバー。キューバ産を中心に厳選された葉巻を、キューバンジャズなど葉巻製造国のレコード音楽が流れるなかで嗜むことができる。

後者は、2025年9月にできたばかりの完全予約制プレミアムシート。5杯のカクテルからなるお任せコースを味わえる。
各階のコンセプトも秀逸で、セイバーは「帰国する際にキューバに立ち寄った使節団が、当地の文化に触れて日本でシガーバーをオープンしたなら……」(徳満さん)という発想を源に据える。

かたやサンガイは、国際色豊かな素材をピックアップして日本と異国をカクテルでつなぐ“使節団顔負け”のアイデアが軸。ここで過ごすラグジュアリーでユーモラスな時間を求めて、外国人を中心にリザーブはひっきりなしだという。

そもそも、サンガイだけでなくエスジー・クラブには海外客が非常に多い。日本以上にバーカルチャーを身近に置く彼らから見ても、ここには唯一無二のバー体験、良い意味の“カルチャーショック”が用意されているからだ。

「うちの大将(後閑さん)は常々、“すべてに意味があると、良いお店になる”といっています。その価値観は、日本人の方にも大分受け入れられてきたように思います。いわゆる日本的な、緊張感のあるストイックなバーを否定はしません。けれど、こういう形のバーがあっても良い。日本でもとりわけインターナショナルな渋谷という地にこの店があることは、やはり非常に意味深いと考えています」。

人も、それぞれの人が過ごす時間もますます多層化する渋谷。徳満さんの言葉を借りれば「世界的に見ても訪れる価値のある街」に、「人種、年齢、店の雰囲気を含めて、幅広い要素」がひしめきあう。
そのすべてを満足させ、発展させていくには並大抵の努力では足りない。ゆえに、面白い。「今後は、お酒を飲まない人たちでも楽しめるようなバーの形も探っていきたいんですよ」と徳満さんは前を向き、渋谷を「チャンスと挑戦の街」だとも捉えているという。

それぞれの夜が深まり、もうすぐ新しい日付を迎え入れる頃合い。また新たな足音が、エスジー・クラブに近づいてくる。
エスジー・クラブ
住所:東京都渋谷区神南1-7-8
電話:050-3138-2618
営業時間:17:00 〜 2:00(日曜から木曜)、17:00 〜 3:00(金曜/土曜)
https://sg-management.jp/establishments/sgclub/
