来年もポインセチアを楽しむためのチャレンジ方法
結論から言うと、来年もポインセチアを赤く色づかせるのは、なかなか難易度高めです。夏を元気に越せただけでも立派な成功。もし再び赤く色づかせることができたなら、あなたは素晴らしい「グリーンフィンガー(園芸上手だけが持つ指)」の持ち主です。
来年も赤く色づかせるのは「秋が本番」、でも勝負は“夏越し”でほぼ決まります。ポインセチアを来年も赤くするには、1年を4つのフェーズで考えると分かりやすいです。
| 時期 | 目的 |
| 冬(1〜3月) | 株を生かす |
| 春(4〜5月) | 仕立て直す |
| 夏(6〜8月) | 体力をつける(最重要) |
| 秋(9月下旬〜) | 色づかせる(短日処理) |
【STEP1】冬〜早春(1〜3月)|とにかく枯らさない
ここは準備期間です。赤い苞が落ちてもOK。緑の葉が残っていれば大成功。
- 室内管理
- 10℃以上をキープ
- 水やりは控えめ(鉢の中まで乾いたら)
- この時期は肥料・植え替え・強い剪定すべて不要。
【STEP2】春(4〜5月)|切り戻し&植え替え
切り戻し(4月目安)
- 草丈を半分〜2/3程度にカット
- 節の上で切る
- 思い切りが大事
剪定は切ったら枯れるんじゃないか、とビクビクしがちですが、ここで思い切らないとあとが辛くなります。浅く切ると上のほうだけ伸びて間延びした貧弱な姿になり、あとあと支えが必要になり、夏越しの体力もつかず、管理が難しくなります。だから勇気を出して剪定を。剪定で脇芽を出させて、こんもりした株姿にすることが大事。
植え替え(5月)
- 一回り大きな鉢へ
- 水はけのよい培養土
- 元肥は少なめでOK

【STEP3】夏越し(6〜8月)|最大の山場
ここがいちばん重要です。ここで7割決まります。
夏越しの正解環境
- 屋外の半日陰
- 直射日光は避ける
- 風通しのよい場所

水やりと肥料
- 表土が乾いたらしっかり水やり
- 成長期なので肥料は与えてOK(2週に1回程度)
葉がよく茂り、「観葉植物として元気」なら成功です。
夏越しでよくある失敗
- 日なたに置きっぱなし → 葉焼け
- 室内に閉じ込める → 蒸れる
- 水を控えすぎる → 体力不足
【STEP4】秋(9月下旬〜)|いよいよ短日処理
ポインセチアは夜の長さを感知して色づく「短日植物」です。秋分を境に、昼より夜の時間が長くなります。するとポインセチアは「あ、季節が変わった」と判断し、色づく条件が整い始めます。ですから、9月下旬〜10月初旬を目安に「短日処理」をします。
短日処理とは?
- 毎日、12〜14時間“完全に暗く”する
- これを8週間以上連続させる
例:18時〜翌8時まで段ボールをかぶせ、夜は絶対に光を当てない(部屋の照明NG)

室内の照明やテレビ、街灯、カーテン越しにもれる光などがあると、ポインセチアは「夜が中断された」と判断し、そこまで進んでいた色づきステップをリセットしてしまいます。重要なのは、完全に暗い状態を毎日連続させること。これが、短日処理は難しい、面倒と言われる所以です。
ポインセチアは10℃を下回るとダメージを受けやすいため、夜間の冷え込みがある地域では、短日処理中でも屋外に置きっぱなしにしないほうが安心です。
暗さと温度を同時に確保できる室内で管理する方が、色づきの成功率は高くなります。
成功するとどうなる?

- 11月頃から苞が色づき始める
- 12月には赤く色づいたポインセチアに
ここまで来たら感動モノ。自慢しましょう。
無理せず、楽しみながらお付き合いを。
ポインセチアは、少し誤解されやすい植物です。「冬の花」「寒さに強い」というイメージとは裏腹に、実際は温暖な地域で育つ、繊細な性質を持っています。だからこそ、日本の冬の室内では無理をさせず、その時期に合った付き合い方を選ぶことが大切です。
年末まで美しい赤を楽しみ、1月以降は静かに休ませてあげる。それだけでも、ポインセチアにとっては十分に幸せな時間。もし春まで株を保てたら、それは次の季節への小さな一歩です。
「今年はここまで」「来年はチャレンジしてみる」。どちらも正解。この冬、あなたの家で過ごしたポインセチアが、またひとつ、心に残る季節の記憶になりますように。
Credit 文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
