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プリティ長嶋が語る「長嶋監督は水や空気のような存在」。ミスターの訃報から半年、政治家として歩む71歳の今

プリティ長嶋が語る「長嶋監督は水や空気のような存在」。ミスターの訃報から半年、政治家として歩む71歳の今

◆「プリティは飯食っていけるのか?」ミスターの気遣いに感動


イベントの司会もしていたというプリティ長嶋氏
ーー長嶋茂雄さんのものまね芸でテレビに出始めた当初、ご本人にどう思われているか不安はありましたか?

プリティ長嶋:すごくありましたよ。千葉県の水道局勤務時代に『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ系)で長嶋監督のものまねを披露してから、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)にも出演するようになりましたが、テレビでは多少デフォルメやおちゃらけも求められる。監督を馬鹿にしているように見えるんじゃないかとずっと心配していました。

ーーその不安が解けた瞬間はあったんですか?

プリティ長嶋:ある記者が長嶋監督に「ものまね芸人のプリティ長嶋をどう思いますか?」と質問した際、「よく勉強してやってるよ。でもあいつ、公務員を辞めて俺のものまねだけで飯食っていけるのかなぁと心配してるんだよ」と言ってくれたそうなんです。

会ったこともない1人の芸人を知ってくれているだけじゃなく、生活できるかという心配もするくらい気にかけてくれているんだと思って、本当に救われた気持ちになりました。ありがたい話ですね。

ーーものまね芸人でよくある、本人に会って公認を得る前から認知はされていたんですね。

プリティ長嶋:嬉しかったですね。なんなら初めてお会いした時に長嶋監督は「おう、久しぶり。元気か?」と声をかけてくれたんです(笑)。初対面だったにも関わらず、私の出演する番組を見て親しみを感じてくれていたのか、監督の中で「もう知っている人」という感覚だったのかもしれません。

ーー長嶋さんらしいエピソードですね。

プリティ長嶋:宮崎キャンプの散歩中に迷子になった長嶋監督を探した時も印象的でした。私がようやく見つけて2人で帰っている途中に監督がトイレに入ったんです。
そしたらトイレを囲む凄い数のファンの方の何人かが写真を撮ろうとしたので、私は「さすがにトイレ中は失礼でしょう」と制止しました。でも監督は「撮りたきゃ撮らせればいいじゃないか」と言ったんです。トイレでも撮っていいんだと驚きました(笑)。

ーー豪快というか、ファンサービス精神が旺盛というか。

プリティ長嶋:ええ。そういう人でした。常識で縛られないし、肩書きでも縛られない。野球のプレーはもちろんですが、そういう人間性もファンを魅了したんだと思います。


◆タレントから議員へ。きっかけは「命の現場」


プリティ長嶋氏の自宅の階段には普及活動を進めるAEDが常備されている
ーーその後、プリティ長嶋さんは2007年の統一地方選挙で千葉県の市川市議会議員にトップ当選。そして2011年に千葉県議会議員に当選して現在までに通算4期活動されています。 政治の道に入ろうと思ったきっかけは?

プリティ長嶋:きっかけは’04年に起きた野球少年の事故でした。地域の大会の運営を手伝っていた時、息子が所属するチームのライバルチームの選手が胸にボールを受けて亡くなったと聞いたんです。

ちょうどその日、私は自分も出演した千葉テレビ製作の映画「ベースボールキッズ」の試写会に参加していました。映画でも野球少年が亡くなるシーンがあるんですが、それが現実の世界の事故と重なって非常にショックを受け、何か私に力になれることはないかと考え始めたのが政治活動の始まりでした。’04年は偶然にもミスターが脳梗塞で倒れた年、思い返せば何か不思議な縁があったのかもしれません。

人命救助に繋がるAEDの話題になるとその眼差しは政治家の輝きになっていた
ーーその一件が現在も続けているAEDの普及活動に繋がるんですね。

プリティ長嶋:そうです。亡くなった少年は胸に打球を受けたことによる心臓震盪で倒れたので、当時はまだあまり認知されていなかったAEDがあれば救えたかもしれない。それからAEDの普及活動を個人で始めました。

でも、例えば公立の学校はAEDを導入したくても学校の一存では予算が降りないし、私個人の働きかけではどうにもできない。じゃあ自分が行政側に立って構造を変えていこうと思い、立候補を決めました。

ーー政治の世界に入られて、タレントとしての経験が、政治活動に役に立っていることはありますか?

プリティ長嶋:イベントの司会なんかはタレント時代の経験が活かされていますね。営業もたくさん回りましたから場馴れしているのは強いと思います。

あとは多少知名度がある分、議会で話を聞いてもらいやすい場面もあるかもしれません。でも、議員としては常に謙虚でいなければいけない。長嶋監督も“肩書きに縛られない人”でしたから、私もそこは大事にしています。


配信元: 日刊SPA!

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