変化したパンのラインナップ


今年から焼き始めたライ麦100%のパンは、その象徴です。
食べてくださるお客様の健康への配慮はもちろん、勉強会でライ麦が農家さんにとってもメリットのある作物だと知ったことが背中を押しました。
これまで「売れないから」と避けてきたライ麦。しかし今は、あえて販売日を限定し、必要な分だけを丁寧に焼く。
予約やリピーターも徐々に増えてきたので、時間をかけて街に根付いてくれたら嬉しいです、と。
全粒粉のパンもまた、テラさんのパンを語るうえで欠かせない存在です。
開業当初は3〜4割だった全粒粉の配合は、今では6割に。湯種製法を用いることで香りや甘み、やわらかさを引き出し、全粒粉に馴染みのない人にも手に取りやすいパンに仕上げています。
POPで説明をすることで手に取ってくださるお客様も増えたのだそう。
おいしく、そして無理なく続けられること。それが日常のパンには何より大切ですよね。
いざ実食!

◆ライ麦パン100(写真右)
外側はしっかり焼き込んであり、昆布のような旨みの香りとほうじ茶のような香ばしい香りが鼻孔をくすぐります。
内側はふわりしっとり。酸味はしっかりあるけれど香りは甘酸っぱい苺のようで、噛んでいると甘みに変化していきます。
3日目4日目と熟成するごとに酸味は全体に馴染んでマイルドに。
無塩バターやクリームチーズをつけて手軽に食べるのはもちろん、5mm厚にスライスして野菜や卵でサンドイッチにするのもオススメ。
※隔週で販売あり。
※1枚スライスがあるので味を知りたい方も手に取りやすいです。
◆パン・ド・カンパーニュ(写真左)
ルヴァン種と米麹酵母を使用。ライ麦25%配合。
焼き色が濃く、見た目より硬くないので食べやすく、重厚でほろ苦い香ばしさがあります。
内側は草原のような爽やかなクラムの香りとむっちりとした食感。
発酵熟成による甘みが印象的で、何もつけなくても食べ進めてしまう美味しさです。


◆バゲット
人気商品。伺った日はお昼には完売!
指ではじくとコンコンと硬い音。
外側カリッ、しっかり引きもあります。
噛めば噛むほどお米のような甘みが広がり、鼻から抜ける香りはお煎餅のよう!
内側はむちっ、香ばしさと甘さが口の中で一体となりふくよかな美味しさが続きます。
一晩生地を熟成させ旨みを引き出しているからかミルキーな甘みが印象的。
バターを塗ると旨みの相乗効果で、高級フレンチで食べているような感覚を自宅で味わえます。
テラさんに来たら買うべき逸品!

◆クリームパン(写真右)
黄みの濃いカスタードクリームは、もったりとろりとした食感で、まるでプリンみたい!
歯切れの良いふんわり生地も食べやすくて食べたら笑顔になっちゃう美味しさ。

◆塩あんぱん(写真左)
こちらもさっくり歯切れ良いパン生地。
粒あんに混ぜられた藻塩の塩味が甘味をギュッと引き立てます。塩大福を想起させるあんぱん。

上から時計回りにクロックムッシュ、明太バゲット、ゆずとマロングラッセ
◆クロックムッシュ
ハム、ベシャメルソース、チーズを使ったクロックムッシュを、食パンではなく香ばしくヘルシーなカンパーニュで作ることで、自宅でのカンパーニュの食べ方の提案にもなっています。
ベシャメルソースが軽やか、チーズのコクがありペロリと食べちゃいました。
◆明太バゲット
人気のバゲットのカリッという香ばしさに明太ソースの魚介の風味がじゅわ~と広がります。
辛さは控えめで、もっちりしたクラムの甘みもあって美味しい。
◆ゆずとマロングラッセ もっちり全粒粉(期間限定)
全粒粉の素朴な香ばしさ、むっちり優しい弾力、マロングラッセの甘さと爽やかな柚子の風味。
むぎゅむぎゅ噛み締める美味しさはエンドレスで食べていたくなります。
