今回は、かなり劣悪な労働環境で仕事に従事していた男性が、意を決して打開したエピソードです。
![ヤバすぎる[地方ハラスメント]の実態](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2025/9/1758869517434_m6phemqkodq.jpg?maxwidth=800)
◆恐怖の命令「崩れかけのプレハブで働け」
話を聞いた金属加工会社で働く田中さん(仮名・29歳)は、真面目で几帳面な性格。しかし、その誠実さが、上司に逆らわない都合のよいキャラクターとして、工場長の目には映っていたようです。ある日、「おい田中、旧社屋のプレハブに行って在庫を確認してきてくれ」と、工場長から思わぬ命令が下ったといいます。
その建物は、今にも崩れ落ちそうな老朽化した工場でした。田中さんは身の危険を感じ、「あの建物は危ないです。中に入るのは……」と渋りました。すると、工場長は机を叩きつけるようにして怒鳴り散らしました。
「文句を言うなら、辞めろ!」
その瞬間、田中さんの胸に走ったのは恐怖だけでなく、強い疑問だったといいます。「このままでは、必ず事故が起きる」と感じた田中さんは、黙って従うべきか、立ち向かうべきか、揺れ動きながらも、心に決意を固めていたそうです。
◆孤立無援の戦いと小さな武器
工場長の家は町の名士として知られ、誰も逆らうことがありませんでした。田中さんは「もし自分だけが声を上げたら、職場に居場所がなくなるのでは」と不安を抱えていたといいます。「正直、夜は眠れませんでした。けれど、このまま放置すれば誰かが大けがをする。それだけは避けなければと思ったんです」


