衝撃の事実…10年前に1,000万円投資していたら、いま4,600万円に?
さらに、永瀬さんは正田さんに衝撃的なデータを見せました。
「もし10年前に1,000万円だけでも米国株式市場に投資していたら、どうなっていたと思いますか?」
S&P500連動の投資信託(※3)のデータを見ると、2014年に1,000万円を預けていた場合、2024年には約4,600万円に成長していた計算に。なんと10年で約4.6倍です。
「でも、投資は危険。大損することもあるから」――そう眉をひそめる正田さんに、「その考えは、確かに一理ありますよ。元本保証ではありませんし、先ほどのデータもあくまで結果論です。ただ、先ほどもお伝えしたとおり現金で持っていても実質的に目減りする時代です。投資といっても、短期売買ではなく長期投資ならばリスクは軽減されます」と永瀬さんは説明します。
「でも、だからといってすべてを投資してはいけません。5,800万円のうち余裕をもって生活するために必要な金額が仮に4,800万円であれば、残りの1,000万円を分散投資に回す。分散投資でも心配なら、預金や国債にするだけでも、タンス預金よりははるかに安全です」
正田さんの決断と新しい生活
この会話の後、正田さんはよく考えた上で行動に移しました。
まず、5,800万円のうち5,000万円を複数の銀行に預けることに。預金保険制度(破綻しても保護される)の範囲内で、1行あたり1,000万円を超えないように注意しました。
そして残りの800万円のうち、300万円は生活防衛資金として一番近い銀行の普通預金に置き、500万円を長期投資に回すことにしたといいます。
「妻にも話したら『ああ、よかった。私はずっと家に大金を置いているなんて嫌だったのよ!』って。最近は一緒に資産管理を考えてくれています。もちろん物価上昇が続いたら困りますが、少なくとも『できる範囲で手は打っている』という安心感があります」
と正田さんは表情を明るくします。
