
そこで今回は、2500m以上の「長距離G1」と、特殊な「中山芝2500m」という2つの条件から、期待できる騎手と過度な期待はできない騎手を探った。第70回有馬記念に騎乗予定の16人の騎手を両条件下の通算成績を基にひもといていこう。
◆長距離G1経験組で“期待しづらい2人の騎手”
まず2500m以上の長距離G1に当てはまるのは、菊花賞、天皇賞・春、そして有馬記念の3レース。16人の中で長距離G1を初めて経験するのが、ミステリーウェイに騎乗予定の松本大輝騎手だ。同馬と武豊騎手が騎乗予定のメイショウタバルのハナ争いにも注目が集まるが、経験の浅い23歳の松本騎手はどんな作戦を思い描いているのか。スタート次第では、56歳のレジェンド武騎手に“忖度して”下げる可能性も十分あるだろう。
長距離G1経験組で期待しづらいのは、川田将雅騎手(アドマイヤテラ)と松山弘平騎手(タスティエーラ)の2人だ。川田騎手はマイルG1にめっぽう強いが、2500m以上になると【1-2-1-40】で、複勝率は10%にも満たない。今年G1を2勝している松山騎手にしても、この条件は【0-1-0-21】とサッパリだ。
アドマイヤテラとタスティエーラの2頭はおそらく5~7番人気あたりになると予想されるが、思い切ってバッサリ消去でもいいのではないか。
◆長距離G1で結果を残している騎手は?
一方、長距離G1で結果を残しているのが、C.ルメール騎手(レガレイラ)と武騎手の2人。どちらも上位人気濃厚の有力馬に騎乗を予定している。ルメール騎手は長距離G1で【11-7-4-15】で、複勝率は60%に迫る。武騎手も【17-16-11-55】という好成績で、8年前にはキタサンブラックとのコンビで逃げ切り勝ちを収めている。やはり長距離の一戦は、武騎手の熟練の技に一目置かなくてはいけない。
他には【2-2-2-15】の戸崎圭太騎手(ダノンデサイル)、騎乗機会は限られるが、【2-0-1-6】の横山武史騎手(コスモキュランダ)の2人も気になる存在。特に戸崎騎手はお手馬のレガレイラとダノンデサイルから、後者を選択しているだけに、意地でも勝ちに来るだろう。

