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電車内、特に新幹線内でのマナー違反については、対処がなかなか難しい。基本的に車内は静かなゆえに注意すれば逆に目立ってしまうことも……。今回、話を聞いた会社員の男性は、“呟き”が思わぬ形で解決に至った経験を語ってくれた。
◆2人掛けの席に3人で座った親子

「出張で名古屋に向かっているときのことです。私は自由席の2人掛けの窓側に座り、隣にも女性の方が座っていました。車内は満席で、新横浜から乗った人は座れずに連結部分にも人がいるような状態で……。そんななか、私の前の座席には母親と男のコ2人がやってきて、なんと2人掛けの席に3人で座ったのです。男のコはたぶん4〜6歳くらいでしたね」
◆騒ぎ始める兄弟
2人掛けに3人。しかもやんちゃな年頃の男のコが2人も狭い席に座ってジッとできるはずもない。「最初はゲームか動画を見ていて、2人は静かにしてましたが、新横浜を出て10分もした頃にはケンカが始まりました。ウチにも小学生の兄弟がいるので、『まぁ、男のコだし仕方ないよなぁ』って最初は思っていたのですが、それが段々エスカレートしていったんです。ゲームや動画も音を出して見始めるし、大声を出してケンカもするし……。隣の女性は溜め息を付いたりして、明らかにイライラしていました」
もちろん、岩田さんもイライラしていたものの、注意するのも面倒だし、どうすればいいものかと思案に暮れていたという。だが、動画もゲームにも飽きた兄弟は、なぜか後ろの席の岩田さんに絡んでくるようになってしまった。
「席から顔を出して私の方を見て、変な顔をしてくるようになったんです。隣の女性は完全に無視。私も無視すればよかったんですが、なんとなくニコッと笑ってしまったんです。すると彼らはエスカレートして、座席で跳びはねて顔を出したりするようになりました」

