◆母親は一切注意せず…
ここまでくれば、普通は母親に叱られるものだが、なんとこの母親、ただの一度も注意をしなかったという。「母親は2人がどれだけ暴走しようと、何も注意せず、ずっとスマホを見ていまして……。その態度に私も段々腹が立ってきて、2人が何をしようと無視しました」
岩田さんはイヤホンをして、2人の声をシャットアウトすることを思いついたのだが、このイヤホンが2人を黙らせることになるとは、思いもよらなかった。
「イヤホンをして動画を見始めたら、2人の声は気にならなくなったんですが、私に無視されたことで2人はヒートアップしてしまい、イヤホンをしていても関係ないくらい大きな声で『ね〜ね〜、スマホ、何見てんの?』って」
◆思わず呟いた一言で意外な展開に

「ったく、うるさいなぁ。そもそもちゃんと子供料金払ってんのかよ」
こうつぶやいたところで視線を感じた岩田さん。横を向くと、隣の女性と通路を挟んで座っていた会社員の男性が目を丸くして岩田さんを見ていたという。
さらに視線を感じると、そこには顔を真っ赤にした子供の親が立ち、大きな声で「申し訳ありませんでした」と謝ってきたというのだ。
困惑した岩田さんだったが、すぐに合点がいった。どうやらイヤホンをしていたから、自分の声の大きさがわからず、図らずも“大声で呟いた”ようなのだ。
「私は普段からイヤホンをして音楽を聴いたり、動画を見ることをしないんです。イヤホンをするのはオンラインミーティングのときくらい。ミーティングのときって、ボソボソ話すと聞こえないじゃないですか。だからけっこう大きい声で話すように心がけています。たぶん、イヤホンしていたから、気がつかないうちに頭の中が“オンラインミーティングモード”になってたんでしょうね……。お恥ずかしい限りです」

