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『インターコンチネンタル札幌』が手がける、ニセコの魅力に触れるスペシャルツアーを体験

『インターコンチネンタル札幌』が手がける、ニセコの魅力に触れるスペシャルツアーを体験

 

貯蔵庫にあるバーで、熟成途中のウイスキーをたしなむ

およそ500樽(たる)が並ぶ蔵に足を踏み入れると、芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれ、自然と心がほどけていく。ここは2019年に創業した「ニセコ蒸溜所」の第2貯蔵庫。寒冷で湿潤な気候と清らかな水に恵まれたニセコは、ウイスキー造りに理想的な土地だという。もっともウイスキーに関しては、いまはまだ一般リリースには至っていない段階だ。樽の中では、究極の一杯となる日を夢見て原酒が眠っている。

新品のアメリカンオークを中心に、バーボン樽とシェリー樽のヴィンテージがぎっしり

第2貯蔵庫には見学者のみに開かれたプライベートバーも。大きな窓の外には一面の銀世界が広がり、静謐(せいひつ)で心地よい時間が流れていた。

光が差し込むスペースはまるでギャラリーのよう

席に着くと三つのテイスティンググラスに黄金色の液体が注がれた。

「4年ほど熟成させているウイスキーです。伏流水(ふくりゅうすい)を2〜3滴垂らして、まずは香りを感じてみてください」。案内してくれたディスティラー(蒸溜業者)の富原健一さんに導かれ、左端のグラスに顔を近づけると、ハチミツやバターを思わせる甘やかなアロマが立ち上がる。ストレートで口に含むと、スルスルと喉を通っていく。この口当たりのよさは、仕込みに使用したニセコアンヌプリの伏流水がなせるわざなのだそう。

濃厚な香りが印象的なアメリカンオーク樽熟成(左)、中央はバニラのような甘さが際立つバーボン樽で寝かせている。右はブラックベリーやブルーベリーを彷彿(ほうふつ)とさせるシェリー樽のもの

蒸溜所ではウイスキーだけでなく「ohoro GIN」も製造。なめらかな飲み口と、同町で育ったヤチヤナギやニホンハッカの爽やかな香りが特徴だ。ニセコの自然そのものを写し取ったようなこのジンは、2024年に「World GIN Awards」のクラシックジン部門で世界最高賞に輝いた。リリースからわずか2年後の快挙であった。

ジンの蒸溜スペースにはギフトショップも。「ニセコ蒸溜所」は「八海山」で知られる「八海醸造」が運営しており、同銘柄をフルラインでそろえる
ジュニパー、リコリス、アンジェリカ、オリス、コリアンダー、カモミールをアルコールに24時間浸し、蒸溜する

「ohoro GIN 」は世界一に輝いたスタンダードに加え、数量限定でラベンダーとニホンハッカも展開。こちらも、第2貯蔵庫のバーでいただくことができる。蒸溜の現場を見学し、ディスティラーの哲学を聞き、グラスを傾ける。北海道のクラフト酒文化に触れる、貴重な体験だ。だが、このツアーは一般公開されていない。2026年1月15日から予約受け付けが始まる『インターコンチネンタル札幌』の宿泊者だけに用意されたツアーなのだ。

北海道らしい思い出をプロデュース

100カ国以上、20ホテルブランドを展開する「インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ」には、その土地ならではの“体験”を提供するプログラム 「インサイダー パートナーシップ」がある。2025年10月に開業した『インターコンチネンタル札幌』の第1弾として実現したのが、「ニセコ蒸溜所」とのコラボレーションだ。ロビーに集合し、ハイヤーで向かうだけ。プライベートバーで美酒に酔いしれたあとは、ドライバーの運転でホテルへ戻る。安心して楽しめるショートトリップであることも、このプログラムの魅力だ。

『インターコンチネンタル札幌』の『Norva Bar』では、「ohoro GIN スタンダード」を使ったカクテル「ネグローニ」を2026年1月15日〜3月31日まで提供予定

さらに、旅の体験を彩るのが、ホテル内での祝宴を演出する「インクレディブル・オケージョン」。ゲストの要望に応じて、特別なディナータイムをプロデュースしてくれる。筆者が参加したツアーでは、余市を代表する 『ドメーヌ・タカヒコ』をはじめ、気鋭のワイナリー 8種と、モダン割烹(かっぽう)のペアリングを堪能することができた。

会場は、オールデイダイニング「Au Blanc」の個室
札幌で『ドメーヌ・タカヒコ』のワインを味わえる希少な機会。常備はしていないので、事前にコンシェルジュと相談を
毛ガニ、ホタテ、ウニと、北海道の海の幸をふんだんに使用
配信元: marie claire

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