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自己嫌悪を希望に変える「未来予想図」の描き方!精神科医Tomy「自己嫌悪の抜け出し方」#3

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【ワーク4】劣等感を「目標」に変え、ゴールを設定する

【ワーク4】劣等感を「目標」に変え、ゴールを設定する
ELUTAS / PIXTA

妥当性を検証しても劣等感や、「〇〇でなければならない」などの思いこみが強い場合は、「劣等感を目標に変える」ことを検討してみましょう。具体的な目標を立てると、自分が「本当に目指したいゴール」に気付く可能性も高まります。

1.劣等感を「目標」に変えるポイント

目標の立て方で大切なのは、下記の2つです。

  • なるべく具体的に立てる
  • いつまでに、どこまで進めるかを考える

例えば前述の例に対し、「来年までに友達の数を倍に増やす」と目標を立てたとします。

このときに、
「友人が少ないことに劣等感があったけれど、冷静に考えれば今の友人の数で十分だよな」
「これ以上の友人が欲しいわけじゃないな」
と気付けば、「友人関係に劣等感を抱かなくてもいい」などと思い直すことができます。

もし、「やはり、もっと友人が欲しい。遊べる友達を増やしたい」などと思うなら、それを目標にすればいいのです。

2.劣等感を伴わない「目標」について考えてみる

【ワーク4】劣等感を「目標」に変え、ゴールを設定する
Turn.around.around / PIXTA

劣等感を伴う目標は「他人軸」であり、“他人に評価される不安”が原動力です。しかし、他人を完全にコントロールすることはできません。そのため、人生の目標がすべて劣等感の穴埋めになってしまうと、どれだけ結果が出ても満足できなくなるのです。

劣等感を伴わない目標の例を挙げるなら、「今のままでもいいけれど、もっと突き詰めてみたい」物事です。純粋に自分がやってみたいことで、他人の評価を必要としないもの。ライフワークとも言えるでしょう。

私の場合なら「文章を書きたい」という目標ですね。もちろん、その文章が評価されるに越したことはないですが、そうでなかったとしても私は文章を書き続けると思います。

3.「目標」を設定する

【ワーク4】劣等感を「目標」に変え、ゴールを設定する
saki / PIXTA

1と2で見えてきたことを整理して、目標の設定を行いましょう。

今回の例で言えば、

【劣等感を伴う目標】

  • 来年には主任になる。できなければ転職も考える
  • 給料を5年後には今の1.5倍にする
  • 友人の数は今のままで十分。今いてくれる人をより大切にする

【劣等感を伴わない目標】

  • いずれ医療の仕事についてみたいと思う。今年中に医療事務の資格をとる

などとなるでしょう。

今までの過程の中で、必要のないと納得できた「劣等感」は小さくなり、また「劣等感」を伴う目標も、具体化することによって少し前向きなものに変わっています。

また劣等感を伴わない「自分軸」の目標を合わせることで、さらにポジティブな目標になっていることに気が付くと思います。

ここまでくれば、もはや「劣等感」の原型はだいぶ消えているはずです。

【ワーク5】目標達成に向けて行動する

【ワーク5】目標達成に向けて行動する
buritora / PIXTA

人間は、やることがなく頭が「おヒマ」な状態になっていると、よからぬことを考えるものです。その一つが「劣等感」です。

しかし、目標に向かって行動しているうちは、やることがあるので頭がおヒマになりにくくなります。だから、劣等感を具体的な目標に変えると、心がラクになるのです。

より頭を「おヒマ」にしないためには、毎日具体的な目標があるとさらに良いでしょう。

例えば今回の例なら、“ある日の目標”は次のようなものになると思います。

  • 医療事務の講座の資料を取り寄せる
  • 資格がとれたら働きたい医療機関のリストを作る
  • 幼なじみのMさんに、久しぶりに会わないか連絡してみる
配信元: HALMEK up

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