いつまでも輝く女性に ranune
「“奴隷同然の扱い”を受けてきた」軽度知的障害(IQ60)の25歳女性を直撃「家庭を持つのが怖かったけど…」結婚に踏み切るまで

「“奴隷同然の扱い”を受けてきた」軽度知的障害(IQ60)の25歳女性を直撃「家庭を持つのが怖かったけど…」結婚に踏み切るまで

発達障害、軽度知的障害(IQ60)があり、親からの苛烈な虐待を受けた当事者として、いくつかの大手メディアで発信をしてきた女性がいる。ゆきさん(@simasima2425)、25歳だ。「家庭を持つことが怖かった」と話す彼女も、現在は結婚3年目を迎えるという。これまでメディア取材には顔を出さずに応じてきたが、「私の発信が役に立つなら、顔も出して発言します」とのこと。人生の軌跡と現在の心境を聞いた。

ゆきさん
ゆきさん

◆ずっといじめられていた学生時代

――幼少期から虐待を受けて育ったとうかがいました。

ゆき:はい、事実です。父はアルコール依存症、母からはスパルタ教育を受ける環境に生まれました。都内の、一般には山の手と呼ばれるエリアです。よく「実は金持ちなのではないか」とネットで難癖をつけられるのですが、邪推なんです。給食費も支払えず、いつもボロボロの洋服を着ていて。父が作った借金な多額だったらしく、いわゆる闇金の取り立てが家に来ていました。また、小学校から高校までずっといじめを受けていたんです。

――どのような類のイジメですか。

ゆき:殴る、蹴る、首を絞められる――などでしょうか。もっとも、家庭においてもそのような仕打ちを受けているので、どこにいっても自分は疎まれると思っていつも悲しい気持ちでいました。

――現在、ご実家とのご関係はいかがでしょうか。

ゆき:19歳で家出をし、水商売で生計を立てていました。学歴も職歴もない人間を受け入れてくれるのは、そうした業種しかなかったからです。ただ、当時の19歳は未成年なので、何度か親に連れ戻されたことがあります。そこで20歳で夜逃げ同然で家を出て、住民票の閲覧制限をかけたんです。これによって、親は私がどこにいるのかわからなくなり、現在に至ります。

◆結婚して「実家の仕打ち」の酷さに気づく

――ゆきさんはストリートピアノミュージシャンですよね。いつからピアノをやられているのでしょうか。

ゆき:3歳からです。ただ、家にあるのは安物の電子ピアノでしたし、週に1回のレッスンに何とか通っていた感じだと思います。当然、発表会に着ていくドレスもなくて、制服で出たりしていて、当時の惨めな気持ちをまだ覚えています。実は夫との出会いもストリートピアノなんです。21歳のとき、演奏が終わって、声をかけられて。

――そうなのですね! おめでとうございます。ゆきさんは現在、ご実家と絶縁しているとのことですが、旦那さんのご家庭と比較していかがですか。

ゆき:ありがとうございます。旦那のご両親は私にとても親切にしてくれて、率直に「うちと大違いだ、こんないい家庭があるなんて」と思いました。私は19歳で家出をするまでは、奴隷同然の扱いを受けていました。父は朝から晩まで飲んだくれていて酔っ払っているので、そのほとんどは母からの仕打ちですが。そうした家庭しか知らない私にとっては、かなりの衝撃でしたね。


配信元: 日刊SPA!

提供元

プロフィール画像

日刊SPA!

日刊SPA!は、扶桑社から発行する週刊誌「週刊SPA!」が運営するニュースサイトです。雑誌との連動はもちろん、Webオリジナルの記事を毎日配信中です。ビジネスマンが気になる情報を網羅!エンタメ・ライフ・仕事・恋愛・お金・カーライフ…。ビジネスタイム、プライベートタイムで話したくなる話題が充実!

あなたにおすすめ