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【実例紹介】建築と緑が引き立て合う家──構造と植栽がつくる、心地よさの設計思想

【実例紹介】建築と緑が引き立て合う家──構造と植栽がつくる、心地よさの設計思想

建築と緑が引き立て合う家──構造と植栽がつくる、心地よさの設計思想

建築と庭は、本来切り離せない存在です。けれど実際の家づくりでは、建物が完成してから「あとで緑を足す」ケースも少なくありません。今回ご紹介するのは、構造(建築・素材)とソフト(植栽・緑)を、はじめから一体として設計した住宅。外壁タイルの色や目地幅、床材の質感。それに呼応するように選ばれた樹木や下草。そこには、派手さではなく、「長く心地よく暮らすための理由」が丁寧に積み重ねられていました。
家を建てる人にも、これから庭を整えたい人にも、参考にしてもらいたい建築と緑の関係をひもときます。

構造と緑を一体で考えた、建築家住宅

今回拝見したのは、メインガーデンと中庭を備えた、建築家設計の住宅です。印象的だったのは、庭だけが主役になるのでも、建築だけが目立つのでもなく、構造と緑が同じ温度感で存在していること。どちらかが前に出すぎることなく、互いを引き立て合う関係が、家全体の心地よさにつながっていました。

素材の選び方に表れる「ハードとソフト」の関係

素材の選び方に表れる「ハードとソフト」の関係

花壇と外壁タイルに注目してみましょう。床は御影のピンコロ、花壇の立ち上がりも石積みで統一され、落ち着いた基調がつくられています。

外壁タイルは暖色系の色ムラを持たせつつ、一部に黒を差し込むことで空間を引き締め、やや幅を持たせた白目地が清潔感をプラス。この表情のある外壁に合わせて選ばれた植栽は、株立ちの枝ぶりに細かい品のある葉のヒメシャラと、きれいな青緑色の葉の低木ローズマリー。どちらも樹形や葉の質感が美しく、主張しすぎない樹種です。

派手な花や色を加えなくても、素材と緑が響き合うことで、十分な豊かさが生まれる。それが、この空間の「センス」の正体です。

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