◆アイドルはフリーで活動

円井:ないですね。ダンスのフォーメーションが覚えられないので、グループは無理です(笑)。
……それと、私はやることは自分で決めたいんです。グループに入っちゃうと、自分のやりたいことが自由にやれなくなっちゃうので。アイドルはフリーで活動していました。
――一人で活動することに不安はなかったんでしょうか?
円井:ほかの大人の手が加わると、楽しくなくなっちゃう気がしたんです。
それに、ファンとの距離の近さも変わります。フリーだからファンと近い位置で交流できるわけで、それができなくなるのはファンも望んでいないんじゃないか、と考えていました。
◆一度は就職したけれど、再びアイドルの道へ
――収入的には、どうだったんですか?アイドル活動だけで生活できていました?円井:はい、バイトなどはしないでも暮らせていました。メチャクチャ稼いでいたわけじゃないですけど、一般的なサラリーマンの平均年収よりは多めで。
――それはなかなかですね。
円井:ただ、大学卒業のタイミングで就職しました。最初はメガネ屋で販売員を、そのあと転職して、小さな会社ですがコピーライター的なお仕事をしていました。
――それは初めて知りました。
円井:一応、アイドル活動も続けていたんですよ。「就職するので、活動頻度は減ります」って告知して。
でも結局会社は辞めて、アイドル活動を本格的に再開して。その頃、台湾で路上ライブを始めました。
――なぜいきなり台湾に?
円井:台湾にも、思い付きで行ったんです。
誰かにオファーされたわけでもないのに勝手に台湾に行って、勝手に路上ライブして……そうしたら台湾のイベンターさんに見つけてもらって、イベントに出演させてもらえるようになりました。
――すごい行動力ですね。
円井:とにかくやりたいこと、思い付いたことを「楽しそう」と思ったら、行動にしちゃうタイプなんです。中学受験もそうですし、アイドル活動もそう。
「これをやるぞ!」と決意を持って始めるより、とりあえず「楽しそう」で始める感じで生きています(笑)。

