「投資で増やすべき時代」とはいうが…退職金の使い道を「金融機関に相談してはいけない」ワケ【作家・佐藤優氏の提言】

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最強の投資先は健康と家族

しかし金融商品に投資するよりも、実は定年後の人たちには、もっと有効な投資先がある──それは自分の健康だ。

地方自治体などが主催する健康診断をしっかり受けることは大前提として、自分のおカネで年に一回、人間ドックを受けることをお勧めする。そして人間ドックを受診するに際しては、あらかじめ自分の体のウィークポイントや病気リスクを把握しておくことだ。

健康に生きる自分をいかに保つか──そのための投資こそ最優先で考えるべきだ。そして次に大切な投資先は、家族だ。

定年を迎えて退職金も出た。これからは、ゆっくりと家族と過ごそう。そう考えていたら、妻に宣告される。

「ようやく、この日がやってきました。あなたと過ごした30年間は、ただただ苦痛な日々でした」

家庭を顧みてこなかった男性が、このような逆襲に遭うのは珍しくない。

しかし、会社にも国家にも頼れない時代、これからのセーフティネットは、「人とのつながり」である。そして、「コミュニティとのつながり」ではなく、「家族とのつながり」こそが、最強のセーフティネットとなるのだ。

家族との「楽しい体験」や「思い出づくり」に投資することは、金融投資などよりも、ずっと大切な「投資活動」だと思う。それによって家族の絆が強くなれば、定年後の生活は、ずっと豊かさを増すはずだ。

佐藤 優

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