6年ぶりのソウル、建築もアートもやっぱり楽しい。編集後記「ひとりでも、韓国・ソウルへ」

6年ぶりのソウル、建築もアートもやっぱり楽しい。編集後記「ひとりでも、韓国・ソウルへ」


「Amorepacific Museum of Art」で開催中の、マーク・ブラッドフォードの個展「Keep Walking」で。

6年ぶりのソウル、建築もアートもやっぱり楽しい。

『&Premium』初となるソウル特集。巻頭のファッション企画「&days」「&style」の撮影のため、実に6年ぶりに韓国を訪れました。もちろん撮影のために滞在しているわけですが、せっかくの久しぶりのソウル。行きたい場所リストを胸にしたため、「チャンスがあれば」と虎視眈々。その願いが通じたのか、天候にも恵まれて撮影は予定よりもスムーズに。撮影予備としてしていた最終日に、少し自由な時間があったのです。国内外問わず、旅先ではいつも、気になる建築やアートを何かひとつでも見られたら……というのが個人的な旅の定番。さぁ、時間との戦いです。

最初に向かったのは化粧品で有名な韓国発〈アモーレパシフィック〉が芸術支援を目的に2018年にオープンした美術館「Amorepacific Museum of Art」。お目当ては、アメリカを代表する現代美術家マーク・ブラッドフォードの個展「Keep Walking」です。韓国では初、アジアでも過去最大規模の展示は、巨大なインスタレーションや映像作品など盛りだくさんの内容で、しかも僕が訪れたときは偶然にも他のお客さんがほとんどいなかったので、贅沢な貸切状態。ミュージアムグッズのセンスもよく、お土産選びも楽しい時間でした。この展示は2026年1月25日まで開催中。

マーク・ブラッドフォードを代表する作品 《Float》。
龍山(ヨンサン)エリアのアモーレパシフィック本社の1階に美術館はあります。
ミュージアムショップではオリジナルのポーチをゲット。

続いて、いくつかの書店を回って挨拶したのちに、ザハ・ハディドが設計した「東大門デザインプラザ(DDP)」にも少しだけ立ち寄り。以前ソウルを訪れた際は時間がなく、夜に外からちらりと見ただけだったのですが、昼間に見る流線形のフォルムが本当に美しい建築でした。僕が訪れたときは、「ジャン・ミシェル・バスキア:過去と未来をつなぐ象徴的記号たち」が開催中で、ここでもお土産をゲット。こちらも1月31日まで開催中。まだ間に合いますよ。

他にもソウルには、マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーヴェル、レム・コールハースという世界を代表する3人の建築家が設計した「リウム美術館 」や、景福宮(キョンボックン)にもほど近い「国立現代美術館」など、見応えのある建築がたくさん。アートの盛り上がりを実感しました。

最新号の巻頭のファッション企画「&style」では、ル・コルビュジエに学んだ韓国人建築家のキム·ジュンオプが設計した建築をリノベーションし、11月にオープンしたばかりの最新ギャラリー「Yeonhui Jungeum」での撮影も。ぜひ誌面でもお楽しみください。

(担当編集/利根正彦)

東大門にどどんと鎮座するソウルのランドマーク。
我が家のキッチンには建築や展覧会を訪ねたときにいつも買うマグネットが。バスキア展もコレクションに加わりました。
延禧洞(ヨニドン)エリアにある「Yeonhui Jungeum」。

TRIP TO SEOUL / ひとりでも、韓国・ソウルへ。&Premium No. 146

活気とスピード感に満ち溢れ、何度でも訪ねたくなる街、韓国・ソウル。もちろんその熱気に包まれる体験も大きな魅力ですが、歩く速度を緩めて街を眺めてみると、山に抱かれた美しい景色や歴史を感じる名所だけでなく、思いがけないところに、静けさを湛えたエアポケットのような場所があることに気づきます。今号の特集は、「ひとりでも、韓国・ソウルへ」。おもな案内人は、ソウルで Better Life を送るローカルのみなさんです。静謐な早朝散歩、地元で愛される食堂や喫茶店、市場の路地裏、精緻な工芸や日用品を扱う店、個性的な書店や美術館......。暮らす人たちのように“ふだんのソウル”に触れてみてください。 

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配信元: & Premium.jp

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