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片岡凜、父から受け継いだ「出過ぎた杭は打たれない」という処世術

片岡凜、父から受け継いだ「出過ぎた杭は打たれない」という処世術

2022年3月に高校を卒業し、芸能活動を本格化。NHK連続テレビ小説『虎に翼』や、『海に眠るダイヤモンド』『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』などの話題作に次々出演し、存在感を放っている片岡凜。

片岡凜
 彼女が、2025年12月26日に公開される劇場アニメ『この本を盗む者は』の主人公・御倉深冬役で声優に初挑戦する。同名小説を原作にしたアニメで、曽祖父が創立した書庫から本が盗まれたことをきっかけに、町全体が物語の世界に飲み込まれてしまうファンタジーだ。

 そこで、片岡に同作のことはもちろん、デビューのきっかけや「父親の影響を強く受けている」という独自の処世術についても聞いた。

◆女児向けアニメより『コブラ』『あしたのジョー』に夢中

――片岡さんは、今作でアニメ声優に初挑戦したとのこと。もともと声優業にはどんなイメージを持っていましたか?

片岡凜(以下、片岡):普段、実写作品に出ている私からすると、全然違った表現をされている未知の世界のお仕事というイメージが強かったです。

――そもそも、アニメを見る習慣は?

片岡:そんなにありませんでした。幼少期の頃、父がよく見ていた『あしたのジョー』や『コブラ』を一緒に見ることはあったんですけれど。

――多くの女性が通ってきたであろう、女児向けアニメを見ることはあまり…

片岡:なかったですね。それよりは父の影響のほうが大きくて、子供の頃は見よう見まねでコブラの真似をしたりしていました。ただ、そこでなんとなく「アニメは実写ドラマや映画よりもリアクションが大きいんだな」という印象を受けていて。「こういう違いがあるんだ。面白いな」と感じていたような気がします。幼少期のことなので、ほとんど無意識ですけどね。

片岡凜
――では、役者としてデビューしてからは「声優に挑戦してみたい」という思いはありましたか?

片岡:ありました!単純に気になっていましたし、芝居の方法が全く違う声優という世界に足を踏み入れたとき、一体自分はどうなるんだろうという興味もあって。いつかやらせていただけたらなと思っていました。

◆役の“ギャップ”を大切にしたいと思った

――そんな片岡さんが、今回、劇場アニメ『この本を盗む者は』で、主人公の深冬役を演じます。お話を聞いたときの心境は?

片岡:すごく嬉しかったです。事務所の社長から「作品が決まったよ」と連絡がきて、脚本などの資料がまとめて手元に届いたんです。そのとき期待に胸が膨らんで……一気に楽しみになりました。

『この本を盗む者は』
劇場アニメ『この本を盗む者は』で片岡が演じる主人公の御倉深冬
――アフレコ当日までに、どんな準備をしましたか?

片岡:自分の声をひたすら録音して聞いていました。あとは、原作の小説と漫画(コミカライズ)を読んで、キャラクターの軸をちゃんと作るという作業を大事にやらせていただきました。

――そのうえで、深冬はどんなキャラクターだと感じましたか?

片岡:最初は、「とっつきにくい女の子だな」という印象が強かったのですが、読み進めていくと単にとっつきにくいだけではなく「強さを持っている女の子なんだ」と感じるようになりました。それでいて、年相応のかわいらしさや意外とツンデレという一面もあって。アフレコでは、そういう“ギャップ”は大事にしつつ臨みたいなと思いましたね。

――ギャップがわかりやすいように、芝居にメリハリをつけるというか。

片岡:そうですね。そのあたりは意識していました。


配信元: 日刊SPA!

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