いつまでも輝く女性に ranune
片岡凜、父から受け継いだ「出過ぎた杭は打たれない」という処世術

片岡凜、父から受け継いだ「出過ぎた杭は打たれない」という処世術

◆SNSでは日常を面白く変換したい

片岡凜
――片岡さんはSNSの投稿も毎回秀逸ですよね。投稿する内容はどんなふうに決めているのですか?

片岡:「こういう私を見せたい!」というこだわりはなくて、私がリアルタイムで思ったことを、インスタントに投稿させてもらっています。

 ただ、日常のなかで起きたつまらないことや普通なことも面白く変換するのが好きなので、変換した内容をみなさんに共有したいという気持ちが一番ですかね。

やっと来たタクシー、おじいさんが杖で私を制止スッと横入りして行ってしまった。まったく、私で良かったわ長生きしてね

— 片岡凜 (@questionzombies) September 21, 2025


――じゃあ、片岡さんにとってはあくまでも自然体なんですね。

片岡:自然ですね。完全に素でやらせてもらっています。

◆出過ぎた杭は打たれない。だから抜きん出たい

片岡凜
――お芝居だけでなく、素の言動でも世間を惹きつけられるのが片岡さんの魅力だと感じます。そういう性格に育ててくれたご家族の影響は、相当大きいのでしょうね。

片岡:そうですね。とくに父の影響が大きいです。父は他人に何を言われても気にせず自分の人生を楽しんでいて、カート・コバーンじゃないですけど「錆びるより燃えつきろ」の精神で生きている人なんです。そんな父とずっと一緒に過ごしているから、自然とその影響を受けていますね。父のことは、人としてもすごく尊敬しています。

――なんだか羨ましいです。いまのSNSには、他人を傷つけるためだけに監視しているような人がいて、傷ついてしまう人も非常に多いですから。片岡さんや片岡さんのお父様のような自分を尊重する考えは大切ですよね。

片岡:そうですね。きっと今の時代だけじゃなくてどの時代にもいたんですよ、異質なものを潰そうとする人って。“出る杭は打たれる”という言葉もあるくらいですし。ただ私は、“出過ぎた杭は打たれない”と思うんです。だから……私の生き方が合っているのかはわからないですけど、出過ぎるのも一個の正解なのかなとは思っています。

――なるほど。叩く気にならないくらい出てしまえばいいと。

片岡:そうです(笑)。少なくとも私は、「コイツはこういうヤツだからなぁ」と思わせるくらい抜きん出ていたいですし、そのくらい異次元になりたいですね。

【片岡凜】
2003年、群馬県生まれ。2022年、優里MV『レオ』出演で女優デビュー。3000万回を超える再生回数で話題に。ドラマ「石子と羽男」でドラマ初出演。主な出演作に、連続テレビ小説「虎に翼」、日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」など。2025年12月26日に公開される劇場アニメ『この本を盗む者は』では主人公・御倉深冬役で声優に初挑戦する

『この本を盗む者は』
<取材・文/松本まゆげ 撮影/星 亘(扶桑社)©️2025深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会>

配信元: 日刊SPA!

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