佐々木親子のその後
しっかり者の隆さんは、自身の認知症が進み判断能力が低下することに備えて、あらかじめ任意後見制度を利用することにしました。
本来であれば子どもが担う役割を第三者へ委ね、息子の一茂さんに迷惑をかけたくないとの配慮からの行動でした。
しかし、一茂さんは父のその気遣いに一抹の寂しさを感じています。成年後見人制度を利用するにしても事前に相談して欲しかった、不安に思っていることを話して欲しかったと、自分の無力さに落ち込んでいます。
とはいえ、認知症の初期段階と診断された父の様子は気がかりです。今後はできるだけ密に連絡をとって父の話し相手となりサポートしていきたいと考えているということでした。
親が認知症になる前にやっておきたいこと
親の認知症などへ備えるべきことは、医療や介護への意思表示、老後の住まい、親名義の財産管理など、本人の意志を確認しておくことです。
また、認知症の初期症状が疑われる場合には、早めに専門医を受診させるようにしましょう。
介護で大切なことは、本人の気持ちや考えを尊重することです。ただし認知機能が低下してからでは、本来の親の意向に添えないことも考えられます。直接会えないとしても、日ごろより密なコミュニケーションを心がけましょう。
山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
代表
