◆劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として話題に

注目すべきは、歌詞の大胆な表現。<頸動脈からアイラブユーが噴き出て>とか<ザラメが溶けてゲロになりそう>などの刺激的な言葉が印象に残ります。
“頸動脈から噴き出て”という言い方からは大量の血液が飛び散る光景が想像されるし、<ゲロになりそう>は、そのものです。
◆歌詞の変更はあるのか?
もちろん、いずれも表現の自由から大きく逸脱するものではありません。特定の誰かを誹謗中傷するのでもなければ、著しく公序良俗に反しているわけでもない。アニメの世界観を理解した米津玄師の姿勢が生み出した筆圧の強さ。それが「IRIS OUT」の大ヒットにつながっているのだと思います。
NHKも『チェンソーマン』と「IRIS OUT」に通底するコンセプトを認識したうえでオファーしたのでしょうから、歌詞の変更はないはずです。大晦日のテレビで、<頸動脈からアイラブユーが噴き出て>、<ザラメが溶けてゲロになりそう>という歌が聴けるのであれば、それは静かな革命と言っていい出来事でしょう。

