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「恵比寿…?」男から送られてきた初デートの場所を見て、女がNG反応を示したワケ

「恵比寿…?」男から送られてきた初デートの場所を見て、女がNG反応を示したワケ

今週のテーマは「たった一度きりのデートで、女が既読スルーになった理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:“お家デート”まで話が進んでいたのに…日時を決めようとしたら彼女が既読スルー。その理由とは?



金曜22時。女友達の樹里と二人で食事をしていると、LINEの通知が入った。

― 昌也:由梨ちゃん、お疲れ!この前の約束、来週土曜とかでどうだろう?

私は長押しでLINEの内容をチェックし、さっとスマホを裏返す。

「由梨、どうしたの?返信していいからね」

樹里の気遣いに感謝しながらも、私は大きく首を横に振りながらため息をついた。

「大丈夫、ありがとう。あのさ…前に一緒に食事した、昌也さんって覚えてる?」
「うん、もちろん。あの背の高いイケメンでしょ?」
「そうそう!!彼なんだけどさ…」

そして私は、前回の昌也とのデートの一部始終を樹里に話してみた。すると、樹里も私とまったく同じような反応を示した。

「うわっっ!無理!その男、本当に無理!キモい!!」
「だよね?なんでそんなことするんだろう。もっとスマートにデートすればいいのにね」

そう女子二人で盛り上がるほど、昌也とのデートはNGだらけだった…。


A1:本来なら、2軒目も押さえておくべきだった。


昌也と出会ったのは、別の食事会で出会った勇輝が開催した食事会だった。私は樹里をその食事会に連れて行ったのだけれど、昌也を一目見た瞬間に、「タイプ!」と思ってしまった。

「由梨ちゃんは、どういう人がタイプなの?」
「私は身長が高くて、どちらかというとガッチリしている感じの人がタイプです」

昌也の身長は、180cm以上は確実にあると思う。それに顔もかっこいい。

だから思わず本当のタイプを言ってしまったのだけれど、昌也も昌也で、嬉しいことを言ってくる。

「昌也さんは、どういう人がタイプですか?」
「僕は可愛らしい子かな。愛嬌があって、笑顔が素敵な子が好きだな」

私はどちらかというと身長が低く、“可愛い”と言われることが多い。昌也が私に配慮しながら言ってくれたことは明白だった。

― お互いタイプってこと…?

そう思うと、俄然やる気になってくる。

気合が入った一次会は大いに盛り上がり、気がつけば食事も終わって時刻は22時半になっていた。



「この後、どうしますか?」

勇輝の問いに、私と樹里は顔を見合わせる。

「私たちは、まだ飲めますよ。ね、由梨?」
「うん。私も明日は休みだから、まだ全然大丈夫」

楽しくなければ即解散だけれど、今日は楽しい。だからまだまだいれるし、時間は一旦忘れようと思う。

すると、昌也が意外な提案をしてきた。

「本当に?じゃあ…よければ、僕の家で飲み直す?」
「え、いいんですか?」
「うん、もちろん。お酒もたくさんあるし、一旦みんなで移動する?」

正直、この提案は意外だった。でも家に行けば大体の年収もわかるし、どういう暮らしをしているか、他に女性の影がないか…など一気にわかる。それに今日はみんなといる。

「じゃあ…お邪魔します」

こうして、みんなで昌也の家で飲み直すことになった。



「ごめん、ちょっと散らかってるけど…どうぞ」

そう案内されて入った昌也の家は、恵比寿駅からとても近く、小綺麗にされていた。しかしたくさん、キッチンの所にお酒が並んでいる。

「何がいい?何でもあるよ。ビール、酎ハイ、あとはウイスキーに…」
「昌也さんのお家、バーみたい」
「僕の家に人が来ることが多いから、いつの間にか増えていって」
「へ〜。結構、人が来るんですか?」
「そうだね。家で飲むのが好きで」

この発言を聞いて、私は少しだけ「ん?」と思った。

― この人、結構家に人を連れ込んでいるのかな。

でも今日みたいに友達同士かもしれないし、それに男性だけの飲みも、昌也の場合は多そうだ。彼の言葉を信じるならば、一人で家にいる時もお酒を飲むタイプの人なのかもしれない。

だから特に突っ込まず、私たちは楽しく家飲みをスタートした。

「由梨ちゃん、酎ハイとかにする?ウイスキーと炭酸水があるから、ハイボールとかもできるけど」
「ワインとかないですよね?じゃあ…せっかくだから、ハイボールを頂こうかな」

結局この後もみんなで色んな話をし、24時過ぎに解散となった。

そしてこの翌日、昌也からデートに誘われた。


A2:家に誘導しようという魂胆が見え見えで気持ち悪い。


昌也との初デート、彼は恵比寿にある和食屋さんを予約してくれていた。しかし、私はお店のリンクが送られてきた時点で、何となく嫌な予感がした。

― また恵比寿…?

しかも、微妙に彼の家に近い。

「まさか、また家に呼ぶつもり?いや、違うよね…。たまたまお気に入りのお店かもしれないし」

そう気を取り直して、私は彼とのデートへ行くことにした。しかしデートをしていくうちに、「やっぱり違う」と思うことになる。



昌也が予約してくれていたのは、とっても素敵なお店だった。落ち着いた雰囲気で、客層も良い。

「由梨ちゃん、何飲む?ビール?」
「どうしようかな…ワインあるなら、グラスで頂こうかな」
「ワイン、好きなの?」
「はい!この前も1軒目で実はずっと飲んでいたんですよ」
「それは気が付かなかった…」

そんな会話をしていると、昌也は急に私の年齢を聞いてきた。

「女性に年齢を聞くのは失礼だと重々承知しているけど…由梨ちゃんって、今何歳だっけ?」
「私は32歳です。昌也さんは?」
「僕は今34歳で、来年の1月で35歳になるよ。だから、ほぼ由梨ちゃんと同世代だね」
「本当ですね。昌也さん、ご結婚は…?」
「一度もしたことないんだよね。由梨ちゃんは独身だよね?」
「はい、もちろん独身です。結構本気で結婚したいんですけどね〜なかなか出会いがなくて」
「たくさんいそうなのに!意外だね。由梨ちゃんとか、いい奥さんになりそうだけどな」

何げなく放った昌也の一言に、私はどう反応すべきなのだろう。

男性は、誰に対してもこういうことを言うのだろうか。それとも特別な人にしか、言わないのだろうか。

「昌也さんは、結婚願望はあるんですか?」
「もちろん。いい人がいたら、今すぐにでも結婚したいくらい。むしろ、付き合うとかもいらないかなと思って。ゼロ日婚でもいいかなって思っているよ」

― なるほど、結婚願望はあるんだ。

これは大きなプラスだ。しかし少し昌也に気持ちが傾きかけた瞬間、彼は一気に興醒めすることを言ってきた。

「この後どうしようか。前みたいにうちで飲み直してもいいし…」



― はぁ…。やっぱり目的はそっちか。

どうして、初デートでこんなにもわかりやすい行動をするんだろう。もう少し上手に、下心は隠せないのだろうか。

「昌也さん、ワガママ言ってもいいですか?私、ワインが飲みたくて」
「そっかそっか。ごめん、ワイン買っておけば良かった。今日は家にワインがないな…」

違う、そうじゃない。家にワインがあるとかないとか、どうでもいい。

「じゃあまた今度にしましょう!」
「そうしよう!じゃあさ、次回ワインを買っておくから、僕の家でご飯作るとかどう?」
「私、ワイン持って行きますよ」
「ありがとう」

ひたすら終着地点を家にしようとするその行為が、大間違いだ。

初デートでここまでわかりやすく下心を出されると、女性は急速に冷めていく。

せっかくあった可能性も、ゼロどころかマイナスになることを、教えてあげたくなるくらいだ。

この発言をされた時点で、私の中で、彼は“完全にナシ”になった。

「由梨ちゃんと一緒にいると、楽しいな」
「私もです。こんなにデートで笑ったの、久しぶりかもです」
「もうさ、このまま行ったら僕たち付き合っちゃいそうだね」

もう二度と会うことのない昌也に対して、別にどう思われてもいい。だから適当に話を合わせてみる。

「本当ですね〜」
「次のデート、楽しみにしてるね」
「私もです」

― この人、焦りすぎ。むしろ私って、そんな軽い女に見えるってこと?

余裕がない上に下心も見え見え…そんな男性、「もう一度会いたい♡」なんて思うわけがない。

それに軽視されているようにも感じるし、失礼だと思う。

年齢を聞いてきて、結婚願望をちらつかせるあたりも「家に誘導するための、ただの口説き文句?」とも思い始めた。

積極的なのはいいけど、昌也の積極性は完全に見当違い。だから私は、たった一度のデート以降、連絡を返すのをやめた。


▶【Q】はこちら:“お家デート”まで話が進んでいたのに…日時を決めようとしたら彼女が既読スルー。その理由とは?

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

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配信元: 東京カレンダー

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