
無理せず、つかず離れず。
その距離感が長く続く秘訣
人との付き合い方は、年齢を重ねるにつれて変わっていくもの。
お互いに無理のない、心地よい関係を続けるために大切なのはちょうどいい距離感と、一人でも楽しめる、成熟した精神。かれんさんが考える〝大人にふさわしい友達付き合い〟とは?

一番の友達は自分自身。だから依存せずに付き合える
何歳になっても、人との関わりは人生に彩りをくれるもの。お互いに自立した大人だからこそ、ほどよい距離感で付き合える、成熟した関係を目指したいですよね。
中高生時代の幼なじみ、アートやファッションについて語り合った専門学校の仲間、子育てをともに乗り越えた戦友のようなママ友、そして今の仕事仲間。
出会った時期や環境は違いますが、気が合う仲間とは今も変わらず仲良し。還暦のお祝いパーティーを開いたり、海外旅行に行ったりしています。

ただ、そうやって友達と過ごすのも楽しいけれど、「一番の友達は自分自身」というのが私の考え。一人でいても自分を楽しませることができる人が、何より強いと思うから。
自立していれば損得勘定で人と付き合うこともないし、誰かに依存することもない。ただでさえ、大人はいろんな悩みを抱えているのだから、面倒な関係はできるだけなくしたいですよね。
今回の撮影に来てくれた友人の一人は専門学校の同級生で、かれこれ40年来の仲。
しょっちゅうLINEや電話をするようなべったりした関係ではないけど、相手が困ったときはすぐに駆けつけます。
そういう適度な距離感だからこそ、長く続いているんでしょうね。
そして最近、新たな友達と呼べるようになったのが夫。
若い頃はお互いに自分のやりたいことで精いっぱいでしたが、ようやく時間にも心にも余裕ができて、相手をいたわれるようになりました。
先日、初めて2人きりで上海に旅行したら、思いのほか楽しくて。やっと私たち、普通の夫婦になれたのかもしれません。
だからきっと、夫は私の〝最後の友達〟になるんだろうな、と思います。
〈close up〉
世代を超えた友人と還暦旅行でモロッコ
今年1月、学生時代の同級生や仕事の友人とモロッコへ還暦旅行に。
「仕事仲間には娘と同年代の人も多いけど、私にとっては年齢にとらわれず付き合える“友達”。気持ちも若々しくいられるし、若い世代から新しい刺激をもらえるのも楽しいんです」
photograph: Hiroki Yumoto styling: Erina Kikkawa text: Hanae Kudo thanks: RACINES AOYAMA
大人のおしゃれ手帖2025年12月号より抜粋
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