男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:2回デートして手も繋いだのに、LINEを未読スルーに。女のメッセージに返信しない男の心理とは
「次のデート、楽しみにしているね」
「私もです♡」
そう言っていたはずの由梨から、何の音沙汰もない。最後にデートをして以降、パタリと連絡がなくなった。
― 昌也:由梨ちゃん、お疲れ!この前の約束、来週土曜とかでどうだろう?
そうLINEを送ったのに、見事に既読スルー。5日経っても、返信が来る気配はゼロだ。
「さすがに既読スルーは辛いな…」
デート中に「次にデートしたら、付き合う?」と言い合うほど、盛り上がっていた僕たちの関係。
32歳で、結婚したがっていた由梨。僕も結婚願望があることを伝えてある。
それなのに、どうしてたった一度のデートで終わってしまったのだろうか…。
Q1:“お食事会”でのスマートな言動は?
由梨と出会ったのは、後輩の勇輝が開催した食事会だった。
1月で35歳になるけど、いまだに独身の僕を心配して、勇輝はよく食事会を開催してくれる。
「同じ会社の先輩の昌也さんです。かっこいいでしょ?」
いつもそう言って僕を紹介してくれる勇輝。彼の周りには可愛い子が多く「どこから見つけてくるんだ?」と思うくらいだ。
今回、勇輝が連れてきてくれたのが、由梨とその友達の樹里だった。
「由梨ちゃんは、どういう人がタイプなの?」
「私は身長が高くて、どちらかというとガッチリしている感じの人がタイプです」
僕は身長185cmあって、どちらかというとガッチリしている。そのおかげか、由梨は最初から僕を狙い撃ちしてきたように感じた。
「昌也さんは、どういう人がタイプですか?」
「僕は可愛らしい子かな。愛嬌があって、笑顔が素敵な子が好きだな」
由梨はどちらかというと、美人系より可愛い系だった。だから由梨に当てはまるような回答をしたつもりだ。
この会話でお互い何となく「いいな」と思っていることを確認したと思う。
そして一通り盛り上がり、食事が終わったタイミングで時計を見ると22時半だった。
「この後、どうしますか?」
勇輝が女性陣に問いかける。その反応を見ていたのだが、女性陣は二人とも、まだまだ飲みたそうだ。
「私たちは、まだ飲めますよ。ね、由梨?」
「うん。私も明日は休みだから、まだ全然大丈夫」
その発言を聞いて、女性側から見ても今日は楽しい会だったのかなと安心する。
「本当に?じゃあ…よければ、僕の家で飲み直す?」
この日は恵比寿で食事会を開催していたのだが、金曜のこの時間の恵比寿はどこも混んでいるし、今から他の店へ移動して、またお金を払って…というのも若干面倒だ。うちに近い場所にいたので、二次会会場として僕の家を提案してみた。
「え、いいんですか?」
由梨の問いに、僕は笑顔で答える。
「うん、もちろん。お酒もたくさんあるし、一旦みんなで移動する?」
「じゃあ…お邪魔します」
こうして、みんなで僕の家で飲み直すことになった。
「ごめん、ちょっと散らかってるけど…どうぞ」
と言いながらも、恵比寿界隈で飲んでいると2軒目は僕の家になることが多いので、一応軽く掃除はしてある。
今日は由梨みたいな可愛い子と出会えるとまでは予想していなかったけれど、「掃除しておいて良かった」と胸を撫で下ろす。
「素敵なお家!駅も近くていいですね」
「しかもめっちゃ綺麗にしてますね」
女性二人が褒めてくれるので、僕もつい嬉しくなる。
「そんなそんな。何がいい?何でもあるよ。ビール、酎ハイ、あとはウイスキーに…」
とりあえず今家にある酒を並べていると、由梨が可笑しそう笑っている。
「昌也さんのお家、バーみたい」
「僕の家に人が来ることが多いから、いつの間にか増えていって」
「へ〜。結構、人が来るんですか?」
「そうだね。家で飲むのが好きで。由梨ちゃん、酎ハイとかにする?ウイスキーと炭酸水があるから、ハイボールとかもできるけど」
「ワインとかないですよね?じゃあ…せっかくだから、ハイボールを頂こうかな」
この日は健全に、24時過ぎくらいまで楽しく四人で飲み明かした。
そして翌日、僕は由梨をデートに誘ってみた。するとOKがもらえたので、僕たちはデートをすることになった。
Q2:初デートで、女が男に対してNGを出した原因は?
そして迎えた初デート。僕は恵比寿にあるお気に入りの店を予約をしていた。行きつけなので柔軟に対応してくれるし、デートにぴったりな雰囲気の店だ。
「由梨ちゃん、何飲む?ビール?」
「どうしようかな…ワインあるなら、グラスで頂こうかな」
「ワイン、好きなの?」
「はい!この前も1軒目で実はずっと飲んでいたんですよ」
「それは気が付かなかった…」
初デートはいろんな発見があって楽しい。僕も由梨も、お互い知らないことだらけなので、美味しい食事と共に話は弾む。
「女性に年齢を聞くのは失礼だと重々承知しているけど…由梨ちゃんって、今何歳だっけ?」
「私は32歳です。昌也さんは?」
「僕は今34歳で、来年の1月で35歳になるよ。だから、ほぼ由梨ちゃんと同世代だね」
「本当ですね。昌也さん、ご結婚は…?」
「一度もしたことないんだよね。由梨ちゃんは独身だよね?」
「はい、もちろん独身です。結構本気で結婚したいんですけどね〜なかなか出会いがなくて」
「たくさんいそうなのに!意外だね」
年齢も近いことがわかったし、結婚願望もある。それに由梨は華やかだけど、そこまで派手に遊んでいそうな感じもしない。
「由梨ちゃんとか、いい奥さんになりそうだけどな」
「昌也さんは、結婚願望はあるんですか?」
「もちろん。いい人がいたら、今すぐにでも結婚したいくらい。むしろ、付き合うとかもいらないかなと思って。ゼロ日婚でもいいかなって思っているよ」
「わかる〜!私もです」
思わず二人で食べながらハイタッチしてしまうくらい、由梨とは気が合う。そしてこの後も、くだらない話から、お互いの実家で飼っているペットの話や出身地の話など笑い合うほど盛り上がった。
話も合うし、ノリもいいので一緒にいると楽しい。最近出会った中では久しぶりの大ヒットで、僕はもう少し一緒にいたくなった。
「この後どうしようか。前みたいにうちで飲み直してもいいし…」
今日も僕の家が近いので、また家飲みでもいいかなと思う。しかし由梨は、今日は違う気分だったらしい。
「昌也さん、ワガママ言ってもいいですか?私、ワインが飲みたくて」
「そっかそっか。ごめん、ワイン買っておけばよかった。今日は家にワインがないな…」
「じゃあまた今度にしましょう!」
「そうしよう!じゃあさ、次回ワインを買っておくから、僕の家でご飯作るとかどう?」
「私、ワイン持って行きますよ」
「ありがとう」
こうして、次に会う約束までした僕たち。
「由梨ちゃんと一緒にいると、楽しいな」
「私もです。こんなにデートで笑ったの、久しぶりかもです」
「もうさ、このまま行ったら僕たち付き合っちゃいそうだね」
「本当ですね〜」
― え?そうなの?
自分で言いながらも、由梨の反応に驚いた。否定しないということは、あながちあり得ないことではないのかもしれない。
「次のデート、楽しみにしてるね」
「私もです♡」
こうして、だいぶ良いムードで別れた僕たち。
しかしこのたった一度のデート以降、由梨からの連絡はなく、そしてついには既読スルーにまでなってしまった。
たった一度のデート。しかも盛り上がっていた。
それなのに、どうして由梨から返信が来ないのだろうか…。
▶前回:2回デートして手も繋いだのに、LINEを未読スルーに。女のメッセージに返信しない男の心理とは
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:12月14日 日曜更新予定
たった一度のデートで、女が既読スルーになったワケは?

