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Netflix『全裸監督』プロデューサー「シナリオは国語ではなく算数」。東大理系出身が解明した“面白さの7段階理論”

Netflix『全裸監督』プロデューサー「シナリオは国語ではなく算数」。東大理系出身が解明した“面白さの7段階理論”

◆人は何を満たされたときに面白いと感じるのか

ドラマプロデューサー・たちばな やすひと氏
 ちなみに「面白い」という言葉の語源は、「面(目の前の景色)が白くなる」、つまり視界がぱっと開け、世界が明るく見える瞬間を指していたと言われている。ただ、その感覚はあまりにも幅が広く、人によって指している地点が違うため、制作の現場ではすれ違いが起きやすい。

だからこそ、感覚のままにせず、「人は何を満たされたときに面白いと感じるのか」を一度、構造として整理する必要があったとたちばな氏は語る。

「面白いの意味は、コンテンツを受け取った人がどんな欲求を満たしたいかによって、大きく変わるんです。だから私は『面白い』を“欲求の満たされ方”として捉え直し、社会学で有名なマズローの欲求5段階説を下敷きにして、7段階に分けてみました」

◆日本人は本来、感動の“深掘り”が得意

 マズローの欲求5段階説は人の欲求は「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5つに分かれ、基礎的な欲求が満たされるとより深い欲求を望むようになるという心理学論。

「面白い」を作る7つの欲求を説明した表
社会学で有名なマズローの欲求5段階説を下敷きに、現代の欲求を7つに分類。「面白い」の解像度を上げるロジック
 それを応用した図を見ると、最初は刺激を求める「興奮」でスタートし、次第により「深い感動」へと変化していくのが分かる。

「本来、日本人はこういう“深掘り”が得意で、この流れは『推し活』に当てはめると、わかりやすいと思います。推しに熱狂する『快楽』。そこからSNSなどで共感する相手やコミュニケーションが生まるなど『繋がり』が生まれて、文脈の『探求』が始まる。

 さらには二次創作のような『創造』をしたり『承認』を求めたりと徐々に『自立』していき、最後には推しに依存せず自立しながらも、より深く繋がる『共鳴』に至るようなイメージです。エンタメに限らず、この7段階に沿って一つ一つが点で終わらず連続して受け皿を作れたものが成功していると考えています」


配信元: 日刊SPA!

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