◆面白いは外と内の変化を同時に捉える言葉

「面白いの語源は、面(目の前の景色)が白い、つまり一面に雪景色が広がったときのように、視界がぱっと開け、世界が明るく感じられる状態を表した言葉だと言われています。それが転じて、『心が明るくなる』『はっと何かに気づかされる』といった意味でも使われるようになった。
私が興味深いと思うのは、面白いという言葉が、もともと外の世界の変化と、内側の感覚の変化を同時に捉える言葉だったという点です。それは肉体的な感覚と精神的な感覚を統合した言葉でもあり、この感覚は日本人的で、興奮と感動を結ぶ糸口にもなると考えています」
ぜひ自分が感じる「面白さ」の解像度を上げてほしい。そうすれば人生はもっと豊かになる――そう語るたちばな氏だが、「とはいえ、私も深夜にTikTokで2時間溶かして毎日、後悔してます」と笑った。
【たちばな やすひと氏】
1975年、愛知県出身。ドラマプロデューサー。東京大学卒業後、TBS系の制作会社などを経て独立。代表作はNetflixドラマ『全裸監督』、『ふたつのスピカ』(NHK)、『情熱大陸』など、ドラマや舞台、ドキュメンタリー、ゲーム、マンガと幅広く手掛けている。最新作は、FODショート『そば屋のおっさん、実は最強のフィクサー』(https://short.fod.fujitv.co.jp/ssai8)、ジャンプTOON『転生少女は沈没船を生きのびる』(https://jumptoon.com/series/JT00060/)
―[異端の常識]―

