呼び寄せ・Uターンが必要な場合もある
呼び寄せやUターンを選択する理由は、さまざまです。実家に通うのが大変とか、交通費の負担ができないなど、子側の負担が大きくて決断する場合もあれば、親側の事情――老老介護で2人きりにしておけない、健康上の問題を抱え独居は不安、過疎地で介護保険サービスが少なく選択肢がないなど、遠距離介護を諦めざるを得ない場合があります。
「呼び寄せ」を決断する前に、まずは親の地元にある介護施設への入居を検討してみましょう。住み慣れた地元のほうが、なじみのある話題や方言で他の利用者や介護スタッフとの会話も弾みます。
一方、親を呼び寄せるメリットとして、親が元気であれば育児や家事の援助が期待できるかもしれません。
Uターンは子のメリットを中心に考える
Uターンして故郷で仕事がしたい、親の実家に移住する予定があるなど、自分の人生にメリットが大きいならUターンを検討する価値があります。
親との同居で不安は解消されますが、介護に割く時間は確実に増え、日中仕事で家を空けるようなら、離れていたときと変わらない可能性もあります。また、訪問介護の生活援助が受けられなくなる可能性も考慮しましょう。
【押さえておきたいポイント】
■ 呼び寄せの場合は、同居だけでなく近居も考える。
■ 親を呼び寄せる前に、実家近くの介護施設の入居を検討する。
■ Uターンする場合、自分にどんなメリットがあるかを考える。
■ 過疎地では介護保険サービスを提供している事業所が少ないため、選択肢が少なく、サービスの質に満足がいかなくても利用せざるを得ない。
工藤 広伸
介護作家・ブロガー
