
◆県内屈指の進学校から筑波大学に進学
武若さんは司法書士として、“爆速”を掲げて法人登記を行う。その名のとおり、「会社設立爆速センター」なるサービスだ。最短2日での法人設立が可能だという。「たとえば、12月20日に『クリスマスに会社を設立したい』みたいなご要望をいただいても、なるべく添えるようにしています。もちろん、スムーズに完了するよう、お客様にもいろいろと動いていただくことにはなるのですが」
いかにもアクティブな笑顔が印象的な彼女は、「社会人1年目で初めて東京で暮らした」という地方都市のエリート。茨城県に生まれ、小学生から習字、水泳、英語、ピアノなど、ひととおりの習い事を経験。父親は大学教授、母親は専業主婦で、教育への投資は惜しまない教育熱心な2人のもとで育てられた。県内屈指の進学校からストレートで筑波大学に入学し、大卒後はワインやチーズを扱う専門商社に就職。その後、数多くのメディア露出でその名を知られる若手社長が率いるスタートアップ企業に転職した。だが、順調なキャリアに水を差す出来事が起こる。
「勤務先の企業に国税庁が入ってきて、ごたついたタイミングで退社を決意。ちょうどそのころ交際していた恋人と結婚することになりました。24歳のときでした。失業手当をもらえていたし、派手な生活をしなければ暮らしていけたので、空いた時間でスポーツジムに通うことにしたんです」
◆「順風満帆な生活」を一転させる出会い

自身の生活が安定したころ、武若さんはタクシー運転手としても働き始める。フィットネスの知識を生かしてYouTuberとしても活動していたが、動画の収益は安定せず、ひとりで稼げる手段として選んだ。その後、並行してインフルエンサーとしても活動。一時期はSNSフォロワー10万人に届く人気を誇り、ファンイベントなども開催していたという。
順風満帆な生活も、ひとりの人物との出会いをきっかけに陰りをみせる。
「タクシーのお客さんで、私を指名してくれる会社経営者の男性がいました。いわゆるリピーターさんです。彼は非常に頭の回転が早く、話が面白く、何でも相談ができる懐の深さがありました。私のインフルエンサーとしての活動を応援してくれて、グッズの購入はもちろん、撮影会用に高級ホテルを手配してくれるなど、お金をたくさんかけてくれたんです。また筋トレにも関心のある人で、私の個人レッスンを受けたいと、少なくない金額を出してくれる人でもありました」

