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【自民党総裁選】政権安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」な理由/倉山満

【自民党総裁選】政権安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」な理由/倉山満

◆安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」か

 

 さて、経済、安全保障などで多くの議論がなされるだろうが、すべては実行力にかかっている。その実行力の指標は、強い政権基盤を作れるかだ。安定度だけを想定すれば、「林>茂木>高市>小林>小泉」の順になろうか。

「林首相」の場合、旧岸田派を中心に支援が広がったことになる。二代の長官時代、めぼしい失言をしない安定度である。現状に即し、増税も減税もしない、に落ち着くのでは。

「茂木首相」の場合、麻生派ともう一人の元首相が応援してくれることとなる。自身も少数ながら手勢を持つので安定するだろう。ただ、岸田内閣末期のような振る舞いで、政権を不安定化させる可能性もある。

「高市首相」は麻生元首相と保守層、他にもう一人の首相が政権基盤となる。しかし保守層がまとまったとして、敵も多い。「小型安倍」以上を求めては酷だろう。安倍元首相と違って、巨大派閥を持つ訳ではないので。

「小林首相」は若手だけの内閣とはいくまい。若手以外にも支持を広げねば。

「小泉首相」は本人の資質、仮に上手く当選できても、ボロを出さないで済むか。

 現状に満足するか、いっそ焦土にして一から作り直すか。

 これが本当の争点ではないか。

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に
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