◆ジューンブレアにとって心強い「武豊騎手」の存在
G1初挑戦のジューンブレアにとって、何より心強いのが鞍上の存在だろう。跨るのは同馬と過去5回コンビを組み、【2-2-0-1】の成績を残している武豊騎手である。これまで数々の大レースを制した競馬界のレジェンドは、56歳となった今年も6月の宝塚記念を優勝するなど一線級で活躍中。本人の視界には、3か月越しのG1連勝が入っているはずだ。
2着に敗れた前走のCBC賞は「3コーナーの手前でごちゃついて、折り合いを欠くところがありました。きょうはあまりうまく乗れませんでした。もったいないレースになってしまいました」と武騎手が振り返ったように悔いの残る騎乗だった。武騎手なら前回の反省を生かして、100%の騎乗をしてくれるだろう。
◆武豊騎手の「2つの不安要素」
ただし、そんなレジェンドにも幾つか不安がある。実は武騎手はスプリンターズSとそれほど相性がいいわけではない。昨年のオオバンブルマイまで通算20回騎乗し、【2-3-3-12】という成績が残っている。これは並みの騎手なら十分すぎる成績だが、春秋の天皇賞を15勝、日本ダービーを6勝しているレジェンドにとっては平凡そのもの。
しかも、2002年にビリーヴで勝利したのを最後に、目下14連敗中である。特に2016年以降は7回騎乗、うち6回が2桁着順と惨敗も目立つ。鞍上の経験がものをいう中長距離戦に比べると、短距離戦ではベテランの技がそれほどアドバンテージにはならないのも大きいだろう。
また、もう一つの不安要素はジューンブレアが外国産馬であること。武騎手はこれまでマル外とのコンビでJRAのG1を7勝しているが、そのすべてが2002年以前。同年11月のエリザベス女王杯をファインモーションと制したのを最後に、目下29連敗を喫している(2018年に京都で開催されたJBCスプリントを含む)。
奇しくも武騎手が最後にスプリンターズSを制したのも、マル外の馬でG1を制したのも同じ2002年。当時は小泉純一郎氏が首相を務めていた頃といえば、相当の時間が経過したことがわかるだろう。

