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仲良くなった人とは、いつまでも良い関係を続けていきたいもの。けれどなかには、仲良くなればなるほど相手をぞんざいに扱うような人もいるようだ。今回はそのような悲しい体験をして学んだことがあるという江隅幸子さん(仮名・30代)の話を紹介したい。

◆「ステキなママ友」と思っていた人の本性は…
幸子さんは、同じ保育園に子供を通わせるママ・A美さん(仮名・30代)に声をかけるタイミングがあった。過去に接点はなかったが、同い年でお互いに夫が多忙ということもあり、休日のランチや平日の夕食を一緒に楽しむことも増えていったとか。「A美は結婚を機に、夫の実家があるこの地域へやってきたそうです。そのため親しい人もいなくて心細かったそうで、私が声をかけた瞬間の嬉しさを手紙にしたためてくれたほど。大人になって年賀状以外で文書のやり取りはなかったので、すごく嬉しかったです」
お互いの子どもたちが仲良く遊んでいたこともあり、「ステキな友だちができた」と嬉しく思っていた幸子さん。ところが、だんだんと違和感を抱くようになる。
◆面倒な仕事を押し付けられ…
たとえば、「私も手伝うから」とA美さんに言われて立候補した保育園の役員仕事は、すべて押し付けられた。「保育園の先生たちには、『お手伝いできることがあれば、何でも言ってください』と積極的に声をかけておきながら、実際に頼まれると、仕事の都合や体調を理由に私に押し付けてくるのです。そして、まるで自分が率先してやったかのように話す感じも嫌でした」
けれど周囲は、真実を知る由もない。気がつけば、明るくて積極的で話し上手なA美さんは、いつの間にかママ友たちの中心的な存在となっていた。少し距離を置きたいと思っていた幸子さんだが、ママ友たちの集まりの際、A美さんは毎回のように幸子さんを誘ってくる。
「その度に断ろうとして『その日はちょっと予定が……』と伝えるのですが、『じゃあ、いつだったら大丈夫?』と、ほかのママ友たちがいる前で聞かれてしまいます。そうすると、ほかのママ友たちの手前もあって無下には断れなくて……。結局、行くハメになります」

