◆花屋で偶然会ったA美に言われた図々しい一言
A美さんとは距離を置きたいけれど、ほかのママ友たちから変に思われたくはない。そんな気持ちで参加しては、A美さんが率先して引き受けた店の予約や買い出しなどについて、「仕事でバタバタしてて忘れてた」「仕事で遅れそうだから」と押しつけられる日々。「モヤモヤしていたある日、『娘が予選を勝ち抜いて出場するから』と、共通のママ友からコンサートに招待されたんです。A美には『いっしょに行こう』と誘われましたが、その日は午前中に仕事が入っていたので別々に会場へ向かうことになりました」
ところが、自宅マンションが近いこともあり、数少ない花屋さんでバッティング。仕事が押してしまった幸子さんがコンサートの最後に渡す花束用の花を急いで選んでいたところに、A美さんが駆け込んできたのだ。
「コンサートの開場時間が迫っていたこともあり、向こうも慌てていたので挨拶だけ済ませて花選びに集中。花束にしてもらう花が決まってレジへ辿り着いた瞬間、『あ、ごめん。先にいいかな?タクシー待たせてるから!』とA美が背後から声をかけてきたんです」
◆花屋の店員が放ったスカッとする一言
戸惑いながらも「タクシーを待たせているなら仕方ないか……」と考え、「いいよ」と譲ろうした幸子さんだったが、先に花屋さんが一言。「え?先にこの方(幸子さん)が並んでたんだから、この方のお会計を先にさせていただきますね」と言ったのだ。「その一言で、目が覚めたんです。モヤモヤしていた気持ちをスッと晴らしてくれたような感じ。それに、花屋さんのようにきちんと判断してくれる人もいるとわかり、ほかのママ友たちの前だからと無理することはないと思えたんです」

